ノースショアのベストシーズン、11月〜2月の間に最高の波に乗ったサーファーは誰なのか?
今年も映像形式のコンテスト『O’Neill Wave of the Winter』が開催され、ハワイのマーク・ヒーリーが初優勝。
通称WOTWの名誉と賞金の25,000USドルを獲得した。
WOTWは2018/2019シーズンに松岡慧斗が日本人として初制覇を果たして日本でも知名度が一気に上がった。
また、昨シーズンはJOBことジェイミー・オブライエンが2度目の優勝を成し遂げた。
今シーズンは1月半ばに入ったビッグスウェルによりアウターリーフでの特別なセッションの日があるなど恵まれたシーズンだった。
マーク・ヒーリーの映像は2月14日、バレンタインデーのパイプラインでのロングバレル。
ジャッジのジェリー・ロペス、シェーン・ドリアン、パンチョ・サリバン、ショーン・ブライリーは数ある映像の中からこの一本を選んだ。
特に審査に波の質を重視するロペスは「あれは捕まえるのが難しい波だったよ。他のサーファーは避ける類の波だったけど、ヒーリーはあの波を選んだのさ。そして、彼はメイクした。決して簡単ではなかったと思うよ。あれは自分の中でも今冬最高の波だった」と高く評価している。
「あの日は2時間もいたのに、波に乗ることが出来なかったんだ。自分の日ではなかったし、無理に乗ろうとも思わなかったのさ。あの波に乗った時のことを話すとピークが目の前に現れ、ロングウォールが見えたんだ。少し離れた場所にいてパドリングを開始した。ボトムに降りた時はボードの前の方に乗り過ぎた感があり、頭にホワイトウォーターが当たるのを感じたよ。辛うじてそのセクションを抜けてバレルの中でボードの適切な位置に乗ることが出来た。そこからすぐにスピードが上がり、閉じてきた出口をハイラインで抜けたのさ」
マーク・ヒーリー
『O’Neill Regional Wave of the Winter』
なお、今シーズンはアメリカ大陸を5つに分けた『O’Neill Regional Wave of the Winter』が開催。
南西部はジョナサン・デュポン、北西部はピーター・メル、南東部はルーカス・ロジャース、東部はロブ・ケリー、カリブ海はリア・トンプソンが優勝して賞金1,000USドルを獲得。
特に1月8日にピーター・メルが乗ったマーヴェリックスの波は歴史を変えるような完璧なバレルで、大きな話題になっていた。
ピーターは51歳。
この年でもチャレンジ出来るのがサーフィンの素晴らしさでもある。
(空海)
『O’Neill Wave of the Winter』公式サイト
https://www.surfline.com/contests/wave-of-the-winter/north-shore/2020-2021/