カリフォルニア、ポルトガル、フランス、ハワイの全4戦で争われるCS(チャレンジャー・シリーズ)はすでに3戦が終了。
2022年のCTクオリファイは全4戦中3戦の結果と2020年QS最上位1イベントの合計ポイントでランキングが決まり、メンズは上位12名、ウィメンズは上位6名が条件だ。
残り1イベントとなった最終戦のハワイは熾烈な争いが予想されるが、その前に3名の選手のCT確定をWSLが発表した。
エゼキエル・ラウ
メンズで2022年のCT入りが確定したのは1名のみ。
ポルトガルでのCS第2戦『MEO Vissla Pro Ericeira』で久々にメジャーイベントの優勝を決めたハワイのジークことエゼキエル・ラウだ。
2017年にCT入りを果たしていたジークだったが、3シーズン目の2019年にランキング28位で脱落。
返り咲きを目指して懸命な努力をしていた。
フランスでのCS第3戦『Quiksilver Pro France』ではまさかの1コケに終わったが、やはりCS優勝の10,000ポイントが大きく貢献して最終戦を待たずに目標を達成した。
実はジークはケリー・スレーターがホスト役を務めたサーフィン版・リアリティ番組『The Ultimate Surfer』で優勝してCTのワールドカード出場権3枚を手に入れていたが、自力でクオリファイを決めたことによってワイルドカード3枚は現在宙に浮いている状態。
現在、『The Ultimate Surfer』で2位だったハワイのコア・スミスがInstagramで「WSLは誰にワイルドカードを渡すのか?」というリールを公開して意見を求めている。
すでにコメント欄ではCJ・ホブグッド、アラナ・ブランチャード、ジャック・ロビンソン、ジャック・フリーストーン、ジョシュア・モニーツ、パーカー・コフィン、アナスタシア・アシュリーなどがWSLにワイルドカードをコアに与えるようにと促している。
ブリッサ・ヘネシー
今年の夏に東京オリンピックサーフィン競技のコスタリカ代表として来日していたブリッサ・ヘネシーはCTランキング15位でリクオリファイラインの9位に届かなかった。
CSではポルトガルで5位、フランスで優勝してカレントリーダーの座に立ち、すでに21,500ポイントと十分なアドバンテージでツアー残留を確定させた。
ガブリエラ・ブライアン
3人の中で唯一CT経験がワイルドカードでの1戦のみというハワイのガブリエラ・ブライアンはカリフォルニアとポルトガルで2位になり、ブリッサに続くランキング2位。21,000ポイントを稼いで2020年のルーキー一番乗りを決めた。
カウアイ島出身のガブリエラはリーフブレイクを得意としている一方、スモールコンディションでも対応できるオールラウンドの選手。
2019年にハンティントンビーチで開催された2019年ISA世界ジュニアサーフィン選手権』では18歳以下のガールズで見事に優勝している。
ハワイの次世代サーファーとしてルーキーイヤーから注目されることだろう。
なお、ガブリエラのサーフボードのノーズ部分は未だに空白。
どのブランドと契約してその枠を埋めるかにも注目しておきたい。
なお、CS最終戦『Haleiwa Challenger』はハワイ・オアフ島のハレイワが舞台。
11月26日〜12月7日に開催される。
WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/
(空海)