今シーズンからCTクオリファイの直接的なシリーズとなるCS(チャレンジャー・シリーズ)の最終戦『Haleiwa Challenger』が11月26日〜12月7日にハワイ・オアフ島のハレイワで開催。
すでにアーリーシーズンに入っているノースショアには続々と世界中からプロサーファーが集まり始めており、すでにCTからクオリファイを決めている選手もこのイベントに多数出場すると発表されている。
メンズではケリー・スレーター(USA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、コナー・コフィン(USA)、ジャック・ロビンソン(AUS)。
ウィメンズでは5xワールドチャンピオンのカリッサ・ムーアを筆頭にタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、キャロライン・マークス(USA)、マリア・マニュエル(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)などが出場予定。
CSのカレントリーダー、五十嵐カノアも出場する予定だ。
JJFとカリッサ
コロナ禍でデジタル形式に変わったトリプルクラウンの初代チャンピオンとなったJJFことジョン・ジョンはこの時のハレイワで30点満点中、29.4とパーフェクトに近いスコアを出して大きな話題になっていた。
完璧なハレイワのラインナップにいたことはもちろん、ターンからバレルに繋がるセクションはハレイワの歴史の中でもトップクラスに入る素晴らしいライディングだった。
2021年シーズンの大半を怪我で欠場したJJFは東京オリンピック以来、久々のコンテスト。
WSLイベントでは5月に開催されたオーストラリア・マーガレットリバー戦以来の出場となる。
ウィメンズで初代チャンピオンとなったカリッサもハレイワで最も良いスコアを出しており、この二人が『Haleiwa Challenger』をリードすると期待されている。
意外にもハレイワでの優勝経験がないケリーも2022年1月29日からキックオフするCT開幕戦のウォーミングアップとして参加予定。
現在49歳、来年2月に50歳になるキングの一挙一動に注目が集まりそう。
なお、CSからクオリファイを目指す選手にとって最終戦はまさに正念場。
条件はメンズがトップ12、ウィメンズがトップ6で、すでにエゼキエル・ラウ、ウィメンズはブリッサ・ヘネシー、ガブリエラ・ブライアンのクオリファイが決定している。
早いラウンドからCT選手と同じヒートに重なるのは困難だが、来年のツアーで必要な経験を積むチャンスとも考えられる。
日本人選手にクオリファイのチャンスはあるのか?
7つのQSリージョナルから選ばれた選手を中心に構成されているCS。
アジアリージョナルからは大原洋人、村上舜、稲葉玲王、西修司、和井田理央、オニ・アンワー。
ウィメンズは都筑有夢路、前田マヒナ松田詩野、黒川日菜子、野中美波。
リプレイメントとして脇田紗良が参加している。
CS前半戦は明るいニュースもあり、カリフォルニアの開幕戦『US Open of Surfing』で脇田紗良が5位。
ポルトガルでの第2戦『MEO Vissla Pro Ericeira』で松田詩野が5位 大原洋人が9位。
総合ランキングでは村上舜が一時クオリファイ圏内に入っていたが、全ての選手が後半戦に失速している。
最終戦の結果でクオリファイの可能性が残っているのは、20位の村上舜、33位の大原洋人。
ウィメンズでは15位の松田詩野、20位の脇田紗良など。
現在のクオリファイラインを考慮すると優勝やそれに近い結果が必要だ。
CS最終戦『Haleiwa Challenger』は11月26日〜12月7日にハワイ・オアフ島のハレイワで開催される。
2021年CSランキング
メンズ
1位 五十嵐カノア(JPN) 15,500pt
2位 エゼキエル・ラウ(HAW) 14,250pt
3位 ジェイク・マーシャル(USA) 12,500pt
4位 イーマイカラニ・デヴォルト(HAW) 12,000pt
5位 ナット・ヤング(USA) 11,900pt
…20位 村上舜(JPN) 8,900pt
…33位 大原洋人(JPN) 7,250pt
ウィメンズ
1位 ブリッサ・ヘネシー(CRI) 21,500pt
2位 ガブリエラ・ブライアン(HAW) 21,000pt
3位 ケイトリン・シマーズ(USA) 17,200pt
4位 インディア・ロビンソン(AUS) 13,300pt
5位 ソーヤ・リンドブラード(USA) 12,500pt
…15位 松田詩野(JPN) 10,500pt
…20位 脇田紗良(JPN) 9,000pt
WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/
(空海)