東京2020オリンピックのサーフィン競技会場、志田下(釣ヶ崎海岸)にて、地元の小学生を中心としたサーフィンコンテスト「Sports day of Surfing」が開催された。
今回が第1回開催となる本イベントは、東浪見小学校、一宮小学校、太東小学校ら地元の子供達がエントリー費無料で参加できる、言わばサーフィンの運動会。
また、通常のサーフィンコンテストとは異なり、年齢別クラスのなかで経験や実力を考慮したヒートが組まれているのが特徴的で、初めて大会に出場する子供達も一緒に楽しみ、活躍できる場となっている。
経験が浅い子供達も、友達と一緒に楽しめるコンテスト
一般的なキッズコンテストでは、年齢が近くても経験によって実力の差も大きいため、サーフィンが上手い子供達ばかりが目立ってしまいがち。しかし本大会は実力の近い選手同士でヒートが組まれており、コンテスト経験がない子供達でも活躍のチャンスがある。
普段から大会に出場し周囲より実力のある選手であっても、1回戦からライバル対決となり緊張感のある試合が展開。そしてまだビギナーの選手であっても、次のラウンドに勝ちあがるチャンスはあり、初めてのコンテストでも萎縮することなく参加できる。
今回、大会に初参戦したというキッズも、同級生達と競うあうことで「今回は負けてしまったけど、また出たい!」とやる気を見せていた。
子供達に練習の成果を発揮する場所を
本大会は、コロナ禍の影響によりサーフィンコンテストが激減している中、地元の海で練習に励んでいる子供達に、練習の成果を発揮する場所を作ってあげたいという思いから企画されたもの。
また、サーフィンは好きだけど大会に出たことがない、興味はあるけどレベルが高くて気が引けてしまう。そんな子供達にも、同級生達と一緒に参加することで試合を楽しみ、経験を積んでほしい。そんな思いが根底にあり、周囲の大人たちや協力企業のサポートで実現。
大会の発起人であり、一宮町サーフィン業組合長の鵜沢清永氏は、「もともと今年限りの開催予定だったが、楽しそうな子供達を見ていて続けたいという思いになった。次回は楽しいサーフィンだけではなく、子供達が海の危険について知識を深めるような取り組みもしたい」と抱負を語った。
なお低学年のキッズクラスB(小学1年~3年)では、選手ひとりにプロサーファーがひとり付くという充実サポートの中、果敢に攻めた原田海真が見事優勝。
キッズクラスA(小学4年~6年)では、白渚fe グロムチャレンジでも優勝した強矢凛太郎が優勝した。
また、同コンセプトで開催されたボーイズクラス(中学生)では名取晴、ガールズクラス(高校生以下の女子)では中塩佳那が優勝。
現役プロサーファーのエキシビジョン開催、会場ではホットドッグや豚汁が無料提供されるなど、沢山のサポートで大いに盛り上がった大会となった。
大会リザルト/ヒート表はコチラ
https://www.liveheats.jp/events/6652
Movie: Kenji Iida
Movie/Photo: Kenji Iida
(THE SURF NEWS編集部)