PHOTO:© WSL/Poullenot

メイソン・ホーをパイプのCT開幕戦に出場させるムーブメントが起きている

現代における最も影響力があるメディアの一つ、Instagramで「メイソン・ホーを2022年CT開幕戦『Billabong Pro Pipeline』に出場させて!」というムーブメントが起きていることをご存知だろうか?

素晴らしいコンディションで進行した『Da Hui Backdoor Shootout』で優勝したメイソンがワイルドカードに相応しいという声が上がり、ハッシュタグ「#PutMaseInTheMasters」の投稿でWSLに訴えるという動きがプロサーファーを含めて広がっているのだ。


すでにメンズのワイルドカード枠はバロン・マミヤ、ミゲル・トゥデラに決まっているが、ライアン・カリナンが1月上旬にエアーでミスをして手首の手術を受けていることから、ライアンが欠場した場合のスポットの行方に焦点が集まっている。CSランキングの次点となるジョーダン・ローラーは「自分が選ばれるはずだ」と既にノースショアに向かっているというが、公式ルールではWSLに裁量権があることになっている。

父がパイプマスターのマイケル・ホーで叔父がハワイ初のワールドチャンピオンのデレク・ホー。
妹が元CT選手のココ・ホーと所謂サラブレットのメイソン。

2015年の『Billabong Pipe Masters』では3位に入ったこともあり、その年の『Volcom Pipe Pro』ではジョン・ジョン・フローレンスに続く2位。
『Da Hui Backdoor Shootout』では、今年のほかに2015年にも優勝経験があるなどパイプラインでは常にトップレベルの実力を誇る。

更に2020年夏に叔父のデレクが亡くなったこともあり、トリビュート的な流れもこのムーブメントを後押しする可能性がある。

Highlights: Finals Day Set for Billabong Pipe Masters 2015


なお、今回のメイソン・ホーをパイプのCT開幕戦に出場させるムーブメントに一役買っている海外メディアのStabは2022年『Stab Surfer of the Year』の投票の最中にStab Premiumの購読者に今年最も刺激を受けたサーファーは誰ですか?という問いかけをしたところ、それはジョン・ジョンでもギャビーでもイタロでもケリーでもなく、メイソンだった。
つまり、イベントの視聴率向上から直接利益を得るWSLがメイソンを出場させるのは財政的判断として正しいと記している。

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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