ISA奨学金

世界の若手サーファー41人にISA奨学金を授与、2022年も募集開始

経済的に恵まれない地域のサーファーに奨学金を提供する、国際サーフィン連盟(ISA)奨学金の2021年応募者への授与が発表された。

経済的な必要性に加えて教育やサーフィンへの献身的な取り組みが評価され、2021年はブラジル、チリ、コスタリカ、エクアドル、エル・サルバドル、フィジー、グアテマラ、インド、インドネシア、ジャマイカ、モルディブ、モロッコ、ペルー、フィリピン、セネガル、タイ、トリニダード・トバゴ、そしてベネズエラと世界各地から18カ国、計41人の若手サーファーたちが選ばれた。

(ISA奨学金アンバサダー セネガル出身の6歳ヤシーン・サンバ) Photo: ISA

2007年から始まったこのISA奨学金プログラムは、これまでに368,500米ドル以上、350人以上のサーファーの生活とサーフィンのキャリア形成を支援してきた。過去の受給者の中には、その後エリートサーファーに成長した者もおり、東京オリンピックへ出場したペルーのダニエラ・ロサスのほか、WSLツアーでも活躍するコスタリカのカルロス・ムニョスやバルバドスのチェルシー・トゥアなどが含まれる。

「ISA奨学金アンバサダー」一覧
https://isasurf.org/learning/isa-scholarships/scholarship-ambassadors/

なお、2022年の応募受付はすでに開始されており、2022年4月30日までとなっている。総額金は計20,000米ドルで、これまでは定額で分配されていたが今回からは各々特定のニーズに合わせて判断され、1人あたり100ドルから1,000ドルの範囲を分け合うことになる。

ISAが毎年行っている奨学金を素晴らしい若手サーファーに授与するときは、いつも特別な瞬間です。私たちの使命は、若者にインスピレーションを与え、彼らの教育とサーフィンの冒険の旅を支援することです。

彼ら若者たちは私たちのスポーツの未来であり、新たな高みを目指して前進していくことでしょう。ISAが彼らにこのようなサポートを提供できることに喜びを感じるとともに、成功を願っています。2007年以来、世界のほぼすべての地域で若いサーファーのキャリアの発展に貢献できたことを誇りに思います。ISA奨学金プログラムが、十分なサービスを受けていない、恵まれない地域の人々に重要な影響を与えてきたことに疑いの余地はないでしょう。

ISAは、サーフィンを夢として追い求める若者たちに平等な機会を提供することに全力を注いでいます。彼らの多くは、家庭で苦難に直面しているため、彼らが成功し、大きな可能性を発揮するためのあらゆる機会を提供することが私たちの義務なのです。より多くの奨学金アンバサダーがサーフィンの頂点に立ち、より多くの金メダルを獲得し、いつかオリンピック・チャンピオンになることを願っています。

ISA会長フェルナンド・アギーレ

応募条件は、

・2022年12月31日時点で18歳以下
・経済的に困窮していることを実証可能
・現在学校に在籍中
・地域社会における優れたロールモデルであること
・所属するナショナルサーフィン連盟からの推薦

となっている。

ISA Scholarship Program
https://isasurf.org/learning/isa-scholarships/

(THE SURF NEWS編集部)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。