トップサーファーがシェイパーの名を知らされずにサーフボードをテストしてフィーリングだけで勝者を決める海外メディアStabmagの人気企画『Stab in the Dark』
2022年1月にロボことジャック・ロビンソンがこの企画に大抜擢されたとニュースをお伝えしたが、3月の4話目で全てが決定、2019年のミック・ファニング回でも優勝していたChannel Islandのブリット・メリックが2度目の優勝を決めた。
「他のどのボードよりも速かったし、足で踏み込んだ時に軽快かつしっかりと粘ってくれるボードだったね」
ジャック・ロビンソン
今回のテストはCT開催に併せて滞在していたハワイで行われ、13本のボードが用意。
パワーのある波でのボード性能が問われる形となった。
『Stab in the Dark』の影響力
今回、ブリットが『Stab in the Dark』に持ち込んだモデルはパーカー・コフィンと共同開発したCI Pro。
これはベストセラーモデルのTwo Happyをチューンアップしたモデルとのこと。
ブリットはシェイパーとして大きな名誉となる優勝決定後のインタビューで、「Stab in the Darkのためにこのボードを選んだのは、私たちが取り組んでいる最新かつ最も高性能なのが理由。タイトなポケットでのターン性能アップのためにもっとカーブが欲しかったんだ。だから、ロッカーをひたすら改良したのさ。今年のStab in the Darkの前は自信がなかった。正直、なかなか気が乗らなかったんだ」 とコメントを残している。
キングケリーを始め、一時はツアーの大半の選手が使用していたChannel Islandだが、近年はサーフボードの多様化にも押され、その影が薄くなっている。
2021年のCTでChannel Islandをフルタイムで使用した選手はいなかったほどだ。
しかし、『Stab in the Dark』のために改良したプロトタイプのリリースと同時に流れは変わり、2022年のメンズCTではCTルーキーのジョアン・チアンカ(BRA)、ジャクソン・ベーカー(AUS)、返り咲き組のナット・ヤング(USA)、3名がブリットのボードで戦っている。
『Stab in the Dark』の影響力は大きく、ブリットも、「シェイパーはStab in the Darkに関心がないフリをしているけど、実は大きな関心を持っているのさ」 とつぶやいていた。
『Stab in the Dark』結果
1位 Channel Island / ブリット・メリック
2位 Mayhem(LOST) / マット・バイオロス
3位 Pukas / アレックス・ローテンツ
4位 Chilli / ジェイムス・チール
(空海)