自然を相手にするサーフィンコンテスト、特にCT以外ではスモール、オンショア、ジャンク。
時に選手が気の毒になるようなコンディションでヒートが行われることも少なくない。
先日終了したばかりのQS1,000『WRV Outer Banks Pro』の初日はまるでジョークのような波で8ヒートが進行してSNS上でも話題になっていた。
舞台はノースキャロライナのナグスヘッドにあるピア横。
ウネリ自体が小さかったことや、ハイタイド、オンショアでショアブレイクに近く、横に滑るのも難しいような波だったのだ。
サーファー達はこのコンディションでも全力を尽くし、2桁のトータルスコアで勝ち上がった強者もいた。
ちなみにその昔、1988年の「OP PRO」で会場のハンティントンビーチの波が余りにも厳しかったため、ショートボードを投げてロングボードを持ち出したデイブ・パーメンターという選手もいた。
デイブはドッグことリチャード・マーシュに僅差で敗退したが、それは小波でのコンテストと当時流行っていたパドリンググローブに対しての抗議とも言われている。
QS1,000『WRV Outer Banks Pro』はその後波が上がり、マイケル・ダンフィ(USA)、アリッサ・スペンサー(USA)が優勝を決めている。
(空海)