PHOTO:© WSL / Tony Heff

【プロフィール】2023年CTクオリファイを確定させた和井田理央

2022年のCS(チャレンジャー・シリーズ)で2連勝。
カレントリーダーの座を手に入れ、遂にポルトガル戦で2023年CTクオリファイを確定させた和井田理央。

インドネシア人として初、アジア人で二人目のCT選手となった彼のプロフィールを紹介する。

▼目次
1.基本プロフィール
2.和井田理央の家族
3.主な戦歴
4.東京オリンピック
5.インドネシア人初のCT選手
6.スポンサー・所属

■基本プロフィール

名前:和井田理央
生年月日:2000年1月25日(22歳)
170cm 64kg
公式Instagram: @riowaida_
https://www.instagram.com/riowaida_/

父親はインドネシア人、母親は日本人。
埼玉県で生まれ、5歳の時に家族でバリ島に移住してサーフィンを始める。
日本語、インドネシア語、英語と3ヶ国語を話す。

好きなサーファーやインスパイアされているサーファーはフィリッペ・トレド、ガブリエル・メディナ。
デーン・レイノルズ、ノア・ディーンなど。

■和井田理央の家族

(弟の和井田龍貴も兄譲りのエアーで台頭している)
Photo: THE SURF NEWS / shuji izumo

二つ年下の弟、和井田龍貴もトップコンペティター。
2017年の「Billabong Bloodlines Series under 16」、2018年の「RipCurl Grom Search Contest」、「Medewi Boardriders challenge」優勝を始め、数々のタイトルを獲得している。
2018年にはJPSA公認プロ資格取得。

2022年ジュニアのアジアリージョナルランキング4位。
直近では9月に御前崎で開催された『White Buffalo Omaezaki Pro』で2位に入っている。

2022/2023年のQSアジアリージョナルランキングは現在4位。
「Rip Curl」、「CHANNEL ISLANDS」と大手ブランドがスポンサーにつく有望株だ。

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両親は二人の息子のコンペティションに協力的で特に母親は子供の頃からビデオを撮ってコーチなどもしている。
また、ジュニア時代からフォーマットを変えながら日本語でブログを更新して兄弟の近況を伝えている。
ここでしか知り得ない裏話も多く、和井田ファンには必見の内容だ。
ちなみに自宅では複数の犬を飼っている。

https://ameblo.jp/rio-waida/

■主な戦歴

(2022年はCSで2連勝した)
PHOTO:© WSL / Pierre Tostee

2015年
バリ島・クラマス戦でJPSA公認プロ資格取得(15歳)

2016年
Quiksilver主催オン&オフラインコンテスト『YOUNG GUNS SURF』優勝

2017年
・QS1,000『Hello Pacitan Pro』優勝
・QSアジアリージョナルチャンピオン獲得

2018年
・『Billabong Junior Series Ballito』優勝
・『Ise Shima Pro Junior』優勝

2022年
・QS1,000『Vans Bali Pro』優勝
・CS第2戦『GWM Sydney Surf Pro』優勝
・CS第3戦『Ballito Pro』優勝
・『2022 ISA World Surfing Games』銀メダル

CTワイルドカード出場歴
2019年『Corona Bali Protected』17位
2021年『Corona Open Mexico』9位
2022年『Quiksilver Pro G-Land』9位

2021年東京五輪出場(インドネシア代表)
9位

(バリエーション豊かなエアーが武器)
PHOTO:© WSL / Laurent Masurel
(バリ島のリーフブレイクで鍛えられたバレルのスキルも超一級)
PHOTO:© WSL / Ed Sloane

■東京オリンピック

(東京オリンピックではR3で五十嵐カノアと戦った)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

オリンピック史上初のサーフィン競技ではインドネシア代表して出場。

出場権を獲得するまでには紆余曲折あり、宮崎で開催された『2019 ISA World Surfing Games』で村上舜とアジア枠を最後まで争い、惜しくも譲ることになるが、日本の2枠を五十嵐カノアと大原洋人が獲得したため、村上舜が出場を逃して繰り上げで出場を決めた。

その朗報を2021年の『ISA World Surfing Games』で聞いた時、「今回のISAでは早い段階で負けてしまい、オリンピックはダメかなと諦めていたので、インドネシアのコーチから“五輪にクオリファイしたよ”と言われたときは信じられなかったです。五輪の選考基準が難しくて理解できてなかったけど、宮崎で上位に行けてたのが良かった。オリンピックチャンネルやISAがSNSでシェアしてくれて嬉しかったです」と心境を語った。

(カノアとの対戦ではエアーリバースをメイク)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

東京オリンピックではR1でペルー代表のルーカ・メシナス、アメリカ代表のコロへ・アンディーノに敗れ、敗者復活戦のR2行きを強いられた。
R2はアメリカ代表のジョン・ジョン・フローレンスと共に勝ち上がり、R3で日本の五十嵐カノアと戦い、後半にエアーリバースをメイクして追い上げたものの、トータル2ポイント差で敗退。

オリンピック前にカノア君と戦いたいと話していたほど念願の対戦。
ヒート終了後は固い握手を交わしていた。

なお、次の2024年パリ五輪にもインドネシア代表として出場を期待されている。

■インドネシア人初のCT選手

オリンピック出場を果たした後、目標であるCTクオリファイも叶えた。

2022年のCSでオーストラリアの『GWM Sydney Surf Pro』、南アフリカの『Ballito Pro』で2連勝。
最終戦を待たずにポルトガルのCS第5戦『EDP Vissla Pro Ericeira』でRound of 24に進出した時点で2023年のCT入りが確定した。

クオリファイ確定後のインタビューは以下。

「クオリファイしたの?正式に?本当に嬉しいよ。今までインドネシアでCTクオリファイを果たした人はいないから、自分が歴史を作ったんだよね。長い間、寝ても覚めてもこの瞬間を夢見ていたよ。クオリファイを成し遂げた今はCTの波のことを考えちゃうね。まあ、今はこのイベントに集中してお祝いはイベント終了後かな。でも、良い情報を得てプレッシャーが無くなったよ。インドネシア代表としてCTを戦うのが楽しみ。バリ島ではみんなが自分のCT入りのことを話していたんだ。多くのキッズが同じ夢を追いかけてくれることを願いたいね」

■スポンサー・所属

PHOTO:© WSL / Ethan Smith

・QUIKSILVER
・Sharpeye surfboards
・FCS
・DAKINE
・Samudera Indonesia
・FWI株式会社
など

(空海)

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