2021年前半、オーストラリアのクイーンズランド州イェプーン近くにデモ施設を構えるサーフ・レイクス社が、デモ施設を商業施設に転用し、2022年後半の一般オープンを目指すと発表しました。
今年5月に進捗状況として、自治体からの建設許可がすでに下りていることなどをお届けし、すでに今年も数える程度の月日を残すのみとなったので気になるところ。
そこで2022年5月以降のサーフ・レイクス社の動向を確認していきましょう。
ドーム型コンセプトを発表
ウェイブガーデン社を筆頭とするモダンウェイブプールと言えば、基本的に屋外型が主流ですが、サーフ・レイクス社が打ち出したのは屋内型となるドーム型コンセプト。
屋内型となれば完全なる無風コンディションとなりますし、人工的に風を吹かせてコントロールする事もできます。
また、寒さが厳しいエリアに建設されたウェイブプールであれば、真冬でもボードショーツでサーフ可能な点は大いなる強みであり、サーフ・レイクス社は「これこそがサーフパーク建設の未来」と言及しているほど。
ただし、それだけの施設になれば建設費が大きく膨らむことは容易に想像がつくので、コスト面との兼ね合いが難しいところではないでしょうか。
サーフィンはオリンピック競技としてデビューしたものの、まだメジャースポーツという地位ではないわけですから。
ちなみに、このドーム型のみを今後は推し進めていくというわけではなく、従来の屋外タイプから選択肢が増えました程度のようです。
サーフ・レイクスのウェイブプールは中央の押し上げポンプから360度方向に人工波を発生するということで、好みの風向きとなっている人工波に乗れると思います。
バレル狙いならオフショア、エアリアル狙いならサイド寄りのエアウインドといった感じです。
そのため、寒さの厳しいエリア以外の需要として、どれほど求められる事になるか気になるところです。
商業施設としての一般オープンについて
最近ではSNSで頻繁にフリーサーフィン動画を公開しているので、そろそろ一般オープンも間近なのかと感じていました。
なのですが、先日ディラン・グレイヴスがサーフ・レイクスを訪れた際の動画を公開していて、動画を見るとウェイブプールの周辺施設の建設があまり進んでいないように見えます。
実際、裏事情に詳しいスタブ誌情報によると、サーフ・レイクス社は何も発表していないものの、2023年初旬のオープン予定と記しています。
ちなみに、私がオープン間近だと思っていた理由の一つとしては、オーストラリアがこれから夏になる点もありました。
サーフィンは波的には真夏はあまり良くないのが一般的ですが、ボードショーツのみで海に入れることから盛り上がる時期であることは間違いありません。
メルボルンのアーバンサーフは、真夏の1月初旬にオープンしていますし。
となると、サーフ・レイクスの2023年初旬と言うのも、少なくとも秋が深まってからではなく、比較的早い時期のオープンになるかと予想します。
さらに先日には、アメリカ・テキサス州オースティンにおける独占領土契約を締結したと発表。
オースティン国際空港近く、こちらは2023年中旬より建設スタートとなる可能性を言及。
まとめ
商業施設オープンと言うビッグプロジェクトと同時進行で、ドーム型テーマを発表したりと多角的な動きを見せているサーフ・レイクス。
今後の動きからも目が離せません。
公式サイト「Surf Lakes」