2020東京五輪金メダリストであり、5回のワールドチャンピオン「カリッサ・ムーア」が来日。
カリッサ自身が設立した「ムーア・アロハ財団」と「USAサーフィン」とともに、サーフィンアメリカ代表のホストタウンを務める静岡県の下田市と牧之原市を訪れ、地元学生らと交流。
来日日程の後半となる牧之原市では、静波サーフスタジアムを使用して、NSA波乗りジャパンのジュニア選手や相良高校の学生らとサーフトレーニングを実施した。
今回の来日は、東京五輪金メダリストのカリッサ・ムーアと、カリッサの父でコーチのクリス・ムーア。
そしてUSAサーフィン代表選手であるカイ・クシュナーと、カイの父で元プロサーファーのウォーレン・クシュナー、コーディネーターのジョン・オオモリ氏。
また、サーフィン合宿として波乗りジャパンより参加したジュニアメンバーは、中塩佳那、松岡亜音、佐藤李、池田美来、鈴木莉珠、高橋花音。
さらに、Hurleyジャパンを通してカリッサより直接声掛けがあったオーストラリア在住の馬庭彩も参加。
ジュニア合宿は2日間。午前、午後と内容の濃いトレーニングを行った。
参加メンバーコメント
カリッサと、カリッサのお父さんからも、明確で、細かいアドバイスをもらうことができました。
それを海でできるように練習して、カリッサとCTで戦えるくらいまで上手くなって、試合も勝てるように頑張りたいと思います。
中塩佳那
カリッサと一緒にサーフィンをして、楽しい時間を過ごせて、たくさんの刺激をもらいました。
また、ムーア・アロハ財団が伝えている感謝の気持ちや、人に対する礼儀などを学ぶことができました。
松岡亜音
世界チャンピオンで金メダリストのカリッサのサーフィンを近くで見ることができて、参考になる部分がたくさんありました。
それにカリッサは本当にフレンドリーで、こういう人格の人が、オリンピックで金メダルを取るんだなと感じました。
池田美来
カリッサとサーフィンをして、お父さんからアドバイスもいただいて、レベルが違う憧れの選手と一緒になれて楽しかったです。もらったアドバイスは身体にたたきこめるように頑張ります。
来年からは世界を回ってみたいです。目標はCTですが、2028年のオリンピックを目指して頑張りたいと思います。
鈴木莉珠
今までもらったことがないようなアドバイスもあって、自分にとってすごい刺激になりました。
カリッサのサーフィンは本当に凄くて、これが世界なんだと実感できましたし、自分も真似したいと思えました。
今はオーストラリアに留学していますが、来年はWSLやプロジュニアにチャレンジしたいです。
高橋花音
カリッサはテイクオフから違う、ラインの太さ、パワー、スプレーの量、全てがCTレベルという感じでした。
また、CTに入るまでの道のりや、壁にぶつかった際の対処法、サーフィン上達するために大切なことなど色々な話しを聞いて、カリッサの人間性も含めて自分のためになりました。絶対にCTにいきたいと思いました。
馬庭彩
カリッサのサーフィンは、フロー、スピード、パワー、全て違っていて、自分もそこを磨いていきたいと思いました。
具体的なアドバイスももらうことができて、今回学んだことを練習の課題にしていきたいと思います。
佐藤李
なおカリッサは、東京オリンピックの事前合宿を牧之原で行った後、『私たちは牧之原が大好きです。ビーチは美しくて、皆さんとても優しかったです。牧之原に戻る日を楽しみにしています』と日本語でスピーチ。
このメッセージのとおり、セッションの合間には小学校の訪問や日本文化体験などを通して市民とも交流。この日は勝間田小学校を訪問し、子供たちの質問などにも積極的に答えていた。
ムーア・アロハ財団について
2018年にカリッサ・ムーアが設立した「ムーア・アロハ財団」は、サーフィンを通して、愛情や情熱を持つことを伝えていくことを目的としている。
単なるサーフィンのトレーニングではなく、誰でもサーフィンの楽しさをシェアでき、様々なプログラムを通してアロハスピリットを広める活動であり、奨学金や女性のための仕事を設ける活動も行っているという。
夕方のサーフ交流では、相良高校の生徒らともサーフトレーニングも実施した。
日本が好きで、今後もこのムーア・アロハ財団を大きくすることを楽しみにしているというカリッサ・ムーア。
次回の来日も楽しみにしたい。
取材協力:
静岡県牧之原市 https://www.city.makinohara.shizuoka.jp/site/marin/
波乗りジャパン https://www2.nsa-surf.org/naminorijapan/
静波サーフスタジアム https://www.surfstadium-japan.co.jp/
(THE SURF NEWS編集部)