QSで最もグレードが高いウィメンズ5,000とメンズは3,000、一年の締めくくりのビッグイベント『Taiwan Open of Surfing』が3年ぶりに台湾の台東「金樽漁港(Jinzun Harbour)」で開催され、現地時間11月19日に終了した。
今回のQSはアジアとオーストラリア/オセアニアリージョナル。
日本、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランドのサーファーが中心となり、ハイレベルな戦いが繰り広げられ、ファイナルデイを戦った8名の内、3名が日本人選手。ウィメンズは都築虹帆、野中美波がオージーを倒してSFを勝ち上がり、日本人対決となった。
都築虹帆がQS初優勝でランキングトップに!
イベント前のQSアジアランキングでは野中美波がトップで都築虹帆が2位。
ファイナルはアジアのツートップの争いとなり、公式2-3ftレンジのレフトオンリーの波でのバックサイド勝負になった。
高さのあるリップを中心に6ポイント台を2本揃えた都築虹帆に対して野中美波は5ポイント止まりでヒートは進行。最後までリードを保った都築虹帆がQS初優勝!
5,000ポイントを重ねてランキングトップに立った。
「とても嬉しいです。ずっと優勝したいと思っていて、遂にそれが実現できて最高の気分です。親友の美波との対戦も本当に楽しかったです。初めて台湾に来ましたが、好きになりました。波も良かったし、また来たいですね。台湾は美しく、楽しい場所です」
都築虹帆
トップの座は譲ったものの、野中美波は3位の松岡亜音に4,000ポイント以上の差をつけており、2023年のCS出場権を獲得する可能性は十分にある。
「優勝までもう少しだった。それが達成できなかったのは辛いですね。でも、親友の優勝は嬉しいし、ファイナルまで進めたことは素晴らしいと思います。次はもっと上を目指そうというモチベーションになっています」
野中美波
メンズは18歳のダークホースが優勝
メンズサイドはSFで新井洋人を倒したリーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)と18歳のジャーヴィス・アール(AUS)がファイナルへ。オージー&グーフィーフッター対決となった。
メジャー選手のリーフに倒してクロヌラ出身のジャーヴィスはダークホース。
両者共にスタイリッシュなグーフィーフッターでエアーやトリッキーなターンを得意とする共通点があったが、テールハイ、エアリバースとスナップで8.17をスコアしたジャーヴィスが主導権を握り、最後はプラオリティを利用してリーフに乗らせず、見事な優勝。
QS初優勝で3,000ポイントを重ね、オーストラリア/オセアニアリージョナルのランキングトップに立った。
「台湾で優勝できて本当に嬉しいね。もう大分滞在しているけど、ここは本当に楽しいし、イベントに最適な場所だよ。ファイナルでリーフと戦えたのは最高だった。リスペクトしているサーファーなんだ。同じヒート、それもファイナルを戦えたのは光栄だよ。2023年のCSに出場したい気持ちが強いので、この優勝は大きいね。勢いをつけてオージーレッグに臨みたい」
ジャーヴィス・アール
オーストラリア/オセアニアリージョナルのQSは2023年2月からオーストラリアで始まり、その結果によってCS出場者が決定する。
2022年のQSは間も無く全てのスケジュールが終了。
CSは11月26日から最終戦『Haleiwa Challenger』がオアフ島のハレイワで開催される。
すでにノースショアには日本人も含めて世界中からサーファーが集まり始めているようだ。
『Taiwan Open of Surfing』結果
1位 ジャーヴィス・アール(AUS)
2位 リーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)
3位 新井洋人(JPN)、オニー・アンワー(IND)
5位 金沢呂偉(JPN)、アリスター・レジナート(AUS)、西優司(JPN)、田中大貴(JPN)
ウィンメンズ
1位 都築虹帆(JPN)
2位 野中美波(JPN)
3位 ウィロー・ハーディ(AUS)、チャリー・ハースト(AUS)
5位 アリス・クーパー(AUS)、エリィ・ハリソン(AUS)、ミア・フーパズ(AUS)、フィリッパ・アンダーソン(AUS)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)