2022年11月にお伝えしたカリッサ・ムーア来日の模様を静岡県牧之原市の牧之原市情報交流課が動画として公開しました。
牧之原市とカリッサ・ムーアの関係は東京五輪の事前合宿まで遡ります。
USAサーフィンチームが牧之原市にある「静波サーフスタジアム」で事前合宿を行ったのです。
カリッサは合宿終了後に牧之原市から離れる際に「私たちは牧之原市が大好きです。ビーチは美しくて、皆さんとても優しかったです。牧之原市に戻る日を楽しみにしています」と日本語でスピーチを行い、その約束を守り、約1年後に牧之原市に戻ってきました。
牧之原市での滞在を一つの大切な出会いと感じ、彼女が大事にしているアロハの心を伝えるために。
コロナ禍だった事前合宿では出来なかった握手やハグをするために。
今回の来日では、まず牧之原市役所で金メダル獲得の報告を行い、「静波サーフスタジアム」でNSA波乗りジャパンのジュニア選手や相良高校の学生らとサーフトレーニングを実施。
金メダリストだけではなく、5度もワールドタイトルを獲得している彼女のサーフィンを目の前で見られたことは、非常に意味のあることだと思います。
カリッサは、次世代の女性サーファーが水中でも陸上でも、自信と他人に思いやりを持って接することが出来るように支援する団体、「ムーア・アロハ・ファンデーション」を運営するなど人格者としても有名。
「サーフィン」はひとつの切り口ではありますが、この団体の活動の他にもハワイのアロハスピリットに則り、様々な交流を行い、地元のサーファーだけでなく、関わった多くの人から人気があります。
今回の牧之原市滞在時にはサーフィンだけでなく、小学校訪問や静岡牧之原茶の呈茶体験。
総合健康福祉センターさざんかでは、相良高校と下田中学校の生徒たちに実際に練習前にカリッサが食べている「抹茶エナジーボール」の作り方を伝授するなど、アクティブに行動して市民との交流を深めていました。
カリッサが伝えたかったアロハスピリットを未来の子どもたちに繋げ、コロナ禍だった東京五輪の時には叶わなかった交流が実現した心温まる映像です。
なお、2023年には「ムーア・アロハ・ファンデーション」主催のハワイでのミニキャンプに牧之原市内の子供たちを招待してくれる予定だそうです。
(THE SURF NEWS編集部)