2023年QSのアジアリージョナル代表を決める大切な1戦、宮崎県日向市・お倉ヶ浜で開催中のQS3,000『whitebuffalo HYUGA PRO』が3月3日に大会2日目を迎え、メンズのみ進行。Round of 64のH9から再開され、Round of 32の全てのヒートが終了してベスト16が決定した。
波は前日と大きな変化無く、コシ前後。
朝は北西風から始まり、クリーンなフェイスだったが、日中は北東風の影響が気になり、オンホールドの後、風がおさまり回復傾向。
潮の動きも手伝い、コンディションは持ち直していたが、基本的に厳しい戦いに変わりはなく、クロスゲームのヒートが多かった。
Round of 64
Round of 64では西優司が8.25を含むトータル15.25のハイエストヒートスコアで圧勝したのを始め、宮崎の井上鷹、増田来希などがスコアを伸ばしていた。
その他、上山キアヌ、松下諒大、須田喬士郎、安室丈、古川海夕、金沢呂偉、高橋健人、小嶋海生、新井洋人、村田嵐、平原颯馬など。海外勢ではフィリピンのジョン・マーク・トコンがラウンドアップ。
怪我からの復帰戦となる大原洋人はスロースタートから後半に5.75と4.35を重ねてトップ通過を果たしている。
「最初、スタートの合図が全然聞こえなかったのです。同じヒートの他の3人とまだだよねと話していました。波が小さいので乗ってから沖に戻るまで数十秒で戻れ、波数も少なくないし、周りの選手も開始6分が経過するまで波に乗っていなかったので、焦らずに波を探していました。残り5分で逆転できて安心しました。半年ぶりの試合は楽しいですし、ワクワクします。試合に出たい気持ちをずっと持って今日まできたので、気持ち良くサーフィンをしたい感じでした。日向は久しぶりですが、凄く好きな場所でもあるし、良い思い出も沢山あるので凄い楽しみにしていました」
Round of 32
Round of 32のハイエストはフィリピンのジョン・マーク・トコンが出した7.75。
彼はトータルでも12.45とハイエストを揃えていた。
このヒートは大原洋人と新井洋人の2位争いが熾烈となり、後半に6.25を出した大原洋人がトータル11.50でこの勝負を制した。
「今大会の目標は優勝が最低条件です。1回戦で一番良いサーフィンをするよりは、決勝でベストのサーフィンをしたいと思います。決勝では良いスコアを2本揃えて、ぶっちぎりで優勝したいです」
大原洋人は次のRound of 16では高橋健人、上山キアヌ、増田来希との日本人対決に挑む。
ファン投票ではダントツトップで勝利を予想されている。
大原洋人の前ヒートではハワイ帰りの上山キアヌが金沢呂偉と共にラウンドアップ。
彼はRound of 64で7.25のハイスコアを出すほどスモールのお倉ヶ浜に適応している。
「実は時差ボケで、午前4時くらいから目が覚めていたので朝一番のヒートで良かったです。1本目に良い波を乗ることができて凄く良かったです。改善点があるとすれば、すぐに2本揃えること。そうすれば、たぶんバックアップの5.25の波を6.5まで引き出せた感じがしました。日向の波は2017年のISA世界ジュニアサーフィン選手権で戦った時から好きなポイントだったので、良い思い出しかないです」
2017年にお倉ヶ浜で開催されたISAのワールドジュニアで銅メダルを獲得した経験がある上山キアヌ。
2018年のカリフォルニアでは更に上の金メダルを獲得して世界一になった彼がCSで再び世界の舞台に立てるのか?
河村海沙のコーチの元、ポテンシャルを最大限まで引き出しての挑戦が続く。
ベスト16まで絞られてくるとQSアジアリージョナルのランキングが意識されてくる。
2023年のCS出場について、アジアリージョナルからの枠はメンズが6名、ウィメンズは4名。
ランキング上位とワイルドカード1名で構成される。
メンズは上位5名とワイルドカード1名。
イベント数はフィリピン、宮崎。この後控えているオーストラリアの2戦。
トップ10で残っているのは、上からクトゥ・アグース、田中大貴、西優司、和井田龍貴、西慶司郎、金沢呂偉、ジョン・マーク・トコンの6名。
その他、矢作紋乃丞、伊東李安琉、高橋健人、増田来希、古川海夕が勝ち上がっている。
一方、佐藤魁、安室丈、村田嵐などがこのラウンドで敗退。
大会三日目となる3月4日は7時30分ファーストコールの8時開始予定。
大きなサイズ変化は無く、日中は北東のサイドオンショアが吹き込む予想
『whitebuffalo HYUGA PRO』公式サイト
https://hyugapro.com/
(空海)