日本サーフィン連盟が本日5月18日に会見を開き、オリンピック出場やメダル獲得を目指す “強化部” の新体制を発表。
また、5月30日よりエルサルバドルで開催される「ISAワールドサーフィンゲームス(WSG)」に臨む監督およびコーチ陣も発表。
まずはこのWSGでアジア1位となり、パリ2024オリンピックへの出場権獲得を目指す。
強化委員長に、元JPSA理事長の牛越峰統が就任
日本サーフィン連盟の強化委員会は今年4月より新体制となるが、3月の総会時点ではまだ強化委員長が決定していなかった。
本会見では、この強化委員長に元JPSA理事長である牛越峰統氏が就任したことを発表。また、日本代表コーチには、大野修聖氏と新たにJPSA理事の田中樹氏が加わった。
これまでも、日本サーフィン連盟(NSA)と日本プロサーフィン連盟(JPSA)は協力体制にあったが、今回の連盟をまたぐ人事について、日本サーフィン連盟理事長の酒井厚志氏は以下のようにコメント。
これからは日本サーフィン界がひとつになって強い選手を育成する必要がある、その想いを語った。
東京オリンピックが終わってから、コロナ禍で世界への派遣がなかなかできない中、日本の力がだいぶ落ちてしまったと感じています。
日本サーフィン連盟 理事長 酒井厚志
ここは一枚岩で、日本サーフィン会をひとつにして、連盟がどうこうではなく、本当に強い選手を作っていかないといけないな、というところから始まっています。
大野(修聖)君とか、(田中)樹君とか、やはり経験値の高い方がコーチとして現場に立つべきだと思いますし、日本サーフィン連盟には、栄養士の方も、ドクターの方も、トレーナーの方もいます。皆さんの力を借りて育成・強化に臨んでいかないと、間に合わなくなってしまうのではという危機感から始まっています。
日本のポテンシャルはすごく高くて、北海道から沖縄までどこでもサーフィンができる、そんな良い環境はありません。その中で、一枚岩になって、ワンチームで育成強化を進めていきたいという想いから始まっています。
また、日本サーフィン連盟の副理事長で強化本部の担当理事も務める佐藤正麗穂氏より、強化委員会の新任メンバーを紹介。
日本大学文理学部教授で公認スポーツ栄養士の松本恵氏、ライフセービング協会の理事経験もあり2021年までNSAのコーチ職も務めた宮部周作氏、そして会見は欠席となったが、整形外科のドクターでありNSAアンチドーピング医科学委員長として従事する湯澤斎氏が強化委員会へ就任となった。
2023年 波乗りジャパン日本代表コーチは大野修聖と、新たに田中樹が就任
なお、2023年5月30日よりエルサルバドルで開催される「ISAワールドサーフィンゲームス(WSG)」への派遣メンバーも発表。
日本代表 “波乗りジャパン” をサポートするコーチ陣には、新たに田中樹氏が加わり、パリ2024オリンピックへの出場権獲得を目指すこととなる。
2023サーフシティエルサルバドル ISA World Surfing Games派遣メンバー
<日本代表NAMINORI JAPAN>
五十嵐 カノア
稲葉 玲王
脇田 泰地
都筑 有夢路
前田 マヒナ
松田 詩野
監督:宗像 富次郎
コーチ:大野 修聖
コーチ:田中 樹
栄養士:松本 恵
マネージャー:大石 純也
マネージャー:道幸 もも
「2023 ISAワールドサーフィンゲームス(WSG)」は現地5月30日よりエルサルバドルで開催。
本大会でアジア最上位になった選手は、2024年パリオリンピックの出場資格を得ることができる。
2024年サーフィン強化指定選手の選考方法も発表
なお会見後半では、2024年強化指定選手の選考基準も発表。
シニア枠、ジュニア枠ともに、各カテゴリにおけるランキング上位者のほか、2024年オリンピックのパリ(タヒチ)大会、およびジュニア枠においては2028年のロサンゼルス大会の波に適した選手の推薦枠等による選考となった。
詳細は以下より。
(THE SURF NEWS編集部)