QS3000 BONSOY CHIBA ICHINOMIYA OPEN、大会4日目は早朝6:30にウイメンズクオーターファイナルからスタート。続いてメンズクオーターファイナルが行われた。
波のサイズは昨日とあまり変わらない感じで1m前後だったが、風の向きが南寄りになり、ブレイクが難しくなるコンディション。
スコア出来る波数が少なく、選手たちはなかなか思うように入ってこない波にやきもきしていた。
QFまで勝ち進んだ芳田花瑚は5位フィニッシュ
今回のウイメンズのダークホースというか、コンペシーンの新しい風となっている芳田花瑚。ここのところ急に頭角を現している期待の21歳だ。宮崎出身で、スカイ・ブラウンと同じようにスケートもやるサーファーで、この試合では5位入賞。クオーターでは中塩佳那にやられたが、これからが楽しみな選手だ。
その芳田との厳しいヒートを制した中塩はポストヒートインタビューで、
「後半から終盤は、マークはしていたんですけど、波が来ていたのでバックアップを上げたいなって気持ちで乗ってました。緊張はしないほうです。ISAとか世界ジュニアとかだと緊張しますけど、他では緊張というよりは楽しんでやっています。次のセミは沙良ちゃん(脇田沙良)となので、ふたりで楽しみながら試合できたらいいと思います」と語った。
鈴木仁がエアー2本でヒートハイエスト
メンズのほうでは今回好調そうにラウンドアップを続けていた伊東李安琉にストップをかけたのが鈴木仁。まさにエアー職人の真髄発揮で、エアー2本で伊東を下した。
高さのあるエアーで5.50をマークした後、早い波の掘れたセクションを狙って仕掛けたエアーは、思わず声が出てしまうほどの迫力。リスクの高いセクションへのエアーアプローチは6.50の本日のハイエストシングルウエイブスコアがつき、ヒートトータルも12.00と、こちらも本日のハイエストだった。
「どうやったら点を出してくれるのかは、見ていれば明確だったので、普段やっているエアリバースの中でもいいものをすれば確実に点は出ると思っていたので、自信をもってやるだけでした。このまま自分のことを信じて、とにかくサーフィンを楽しむことを忘れずに、必ず優勝、ということで頑張っていくので、応援のほうよろしくお願いします」とヒート後のインタビューで語った。
大原洋人vs稲葉玲王のライバル対決は大原に軍配
メンズクオーターファイナル最終ヒートでは、地元一宮町のトップサーファーふたり、大原洋人と稲葉玲王という豪華顔合わせが実現。最大のライバル同士だけにテンションの高い試合になった。
しかし、波数の少ないヒートとなり、海に向かって右のポイントに的を絞ってじっくり待った大原と、途中から少し離れて左のピークを使った稲葉で明暗が分かれた。
レギュラーフッターの大原とグーフィーフッターの稲葉でポジショニングに差が出るのは不思議ではないが、どうせならもう少しスコア出来る波数のあるコンディションでこのふたりの戦いを見たかったとは思う。
軽い感じでリズミカルに当てていく大原に対し、緩慢だったり早かったりの乗りにくい波を何とかものにしようと攻める稲葉だったが、わずかの差で今回は大原に軍配が上がった。
明日はいよいよ2023のQS3000 BONSOY CHIBA ICHINOMIYA OPENのメンズ、ウイメンズのウイナーが決まるファイナルデー。
ファーストコールは朝6:00、6:30スタート予定だ。
Mens SF
ヒート1 児玉亮 vs 鈴木仁
ヒート2 安室丈 vs 大原洋人
Womens SF
ヒート1 脇田紗良 vs 中塩佳那
ヒート2 池田美来 vs 野中美波
CHIBA ICHINOMIYA OPEN(ライブ配信/ヒート表)
https://www.chibaichinomiyaopen.com/
ICHINOMIYA SURFING FESTIVAL
https://ichinomiya-surfing-festival.com/
(THE SURF NEWS / つのだゆき)