「GINZA 78 CLINIC CHIBA ICHINOMIYA OPEN PRO JUNIOR」の大会2日目。波は先日の夕方ぐらいからサイズアップし、セットで1mから1.5m。午前中は風もなくクリーンなコンディション、午後からはサイドオンショアが吹いてフェイスが荒れたものの、サーフィンには問題なく、見ごたえのある演技が繰り広げられた。波数も十分だったので、順位がめまぐるしく変わるエキサイティングなヒートが多くみられた。
6:00ファーストコール、6:30にメンズラウンドオブ32からスタート。続けてウイメンズラウンドオブ16、メンズラウンドオブ16、ウイメンズクオーターファイナル、メンズクオーターファイナルが行われた。
中塩佳那、池田美来が順当にラウンドアップ
クオーターまで全く他を寄せ付けずに勝ち上がった中塩佳那。クオーターでも序盤から6.33、5.50とフロントにバックハンドに面白いようにビッグターンを決め、問題なく佐藤李を下してセミファイナルにコマを進めた。
ヒート2では池田美来が爆発。セットの波で2発目はミスしたものの、ファーストターンだけで4.77とヒートハイエストをマークして勝ち上がった。うまくまとめていればハイグッドからエクセレントレンジだったと思われるクリーンヒットは彼女のポテンシャルの高さをうかがわせた。
スタイリッシュなサーフィンでクオーターファイナルまでコマを進めてきたインドネシアの加藤リディア。ボディボーダーだった母親が日本人で父はバリニーズ。東京で生まれ育ったが、11年前にインドネシアに移住、インドネシアの波でサーフィンを磨き、インドネシアの選手として今大会にエントリーしている。
クオーターでは清水ひなたと対戦。ともにクオーターまで勝ち上がってきたツインズ姉妹の清水ひなのが第2ヒートで池田美来に敗れているので、ひなたとしては勝ち上がりたいところだったが、最後にリディアに逆転された。何とか逆転勝利をあげたリディアは
「あせりました。ずっとプライオリティを持って波を待っていたんですけど、いい波が来なくて、最後に波が来てよかったです。
11年ぶりに日本に帰ってきてうれしいのは、ご飯がすごくおいしいことです。日本食ではお寿司が大好きです」と、日本語でコメント。まだ15歳という伸び盛りなので、将来の活躍が楽しみだ。
長沢佑磨がハイエストをマーク
メンズクオーターファイナルではここまで絶好調でハイスコアを重ねてきた松原渚生に長沢佑磨がストップをかけた。パワフルなリップ3発で本日のハイエストスコア、7.33をマークして勝負を決め、セミファイナルにコマを進めた。誰よりも練習してきたので、とコメントした自信を武器に快進撃を続ける。
「見ているときには来ていなかったいい波が来てくれてよかったです。考えていたことを淡々とできたのでよかったなという気持ちと、次に切り替えてしっかり休憩して明日も勝ちたいと思います」。と語った。
第4ヒートのインドネシアのマデ・アリヤナもセットの波を攻めて6.17と5.50のハイスコアを揃え、セミファイナルに進出した。
明日のファイナルデーは男女ともにセミファイナルとファイナルを残すのみ。
ウイメンズは中塩佳那対池田美来、馬庭彩対加藤リディア、
メンズは山本來夢対長沢佑磨、矢作紋乃丞対マデ・アリヤナの顔合わせ。
ファーストコールは早朝6:00、コンディションが許せば6:30スタート予定だ。
CHIBA ICHINOMIYA OPEN(ライブ配信/ヒート表)
https://www.chibaichinomiyaopen.com/
ICHINOMIYA SURFING FESTIVAL
https://ichinomiya-surfing-festival.com/
(THE SURF NEWS / つのだゆき)