チャレンジカップU-16は池田美来＆岡野漣が優勝！CHIBA ICHINIMIYA OPEN 2023最終日

スペシャルイベントのムラサキスポーツチャレンジカップCHIBA ICHINIMIYA OPEN 2023 Presented by INVALANCEファイナルデー。

波のサイズはだいぶ下がってしまったが、時折入るセットで1mぐらいはあって、コンテスタブル。特に身体の小さいU12の選手たちにはいつも練習している小波、という感じだったようだ。逆にサーフィンの実力に勝るU16の選手にとってはセットの波しかスコアメイクできないので、波を待つ時間が長くなってしまいがちだったように見えた。その辺の駆け引きも見どころのひとつとなったし、勝敗の分かれ目にもなったと思う。

会場の釣が崎海岸（志田下）
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

昨日と同じようにインターナショナルルールを適用した20分ヒート。
ガールズU12のファイナリストは内田波音（うちだはのん）、石田海夏（いしだみなつ）、大江こなみ（おおえこなみ）、木津優芽（きづゆめ）の4名。ほとんどが小学生という中で、誕生日の関係で中学1年生ながらギリギリU12にエントリーした木津はいつも志田で練習しているとあってテンポよく波に乗り、終始いいペースで優勝を果たした。2位に入った石田は小学4年生ながら、スケートボードのランページでもエアーをメイク、冬はスノーボードにも力を入れるという3Sマスター。この先の活躍が楽しみだ。
3位大江、4位内田という結果。

(木津優芽)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

キッズU12では田邉大成（たなべたいせい）、飯田翔斗（いいだしゅうと）、石井芯磨（いしいしんま）、石塚樹（いしづかいつき）がファイナルへ。なかなか思うようにブレイクしない波で、ツーターンできる波を探すか、ワンマニューバーをいかに大きくいくかの選択となった。他の選手がU12らしい軽快なサーフィンを見せる中で、石塚は大きな動きで本格的なラインを描き、ひとり違う印象。そのサーフィンが高く評価されて優勝した。表彰式で見ると本当にまだ小柄な選手ではあるが、サーフィンしているときにはとても大きく見えるのが印象的だった。
2位には志田ローカルの田邉が入り、3位飯田、4位石井。

ガールズのU16はすでにQSやプロジュニアで活躍している選手のエントリーも多く、池田美来（いけだみらい）、松山黎音（まつやまれのん）、鈴木莉珠（すずきりた）、石井有沙（いしいありさ）の4名がファイナリストとなった。ひとりレベルが違った感じの池田が予想通りの優勝を果たし、2位には石井、3位鈴木、4位松山。ちょっと意外だが、これが池田のプロ転向後の初優勝となった。

(池田美来)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

ファイナルデーの最終ヒートはボーイズU16。
13歳以上というプロジュニアの年齢に満たないため、WSLに申請して特別にプロジュニアに出場した11歳の浦﨑陽平（うらさきようへい）は、このチャレンジカップでもキッズU12の選手ながらU16にあえて出場したというスーパーキッズ。スモールウエイブコンディションも浦﨑には有利に働き、堂々ファイナルへコマを進めた。

(浦﨑陽平)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

中2でプロになった湘南の星、岡野漣（おかのれん）、佐藤頼斗（さとうらいと）、鈴木慈英（すずきじえい）もファイナル進出。
ヒートスタート直後、浦﨑が小柄な体格を生かして、誰も乗れないような小波をメイクして5点台をマーク、その後ほかの選手が波に乗りあぐねている中、どんどん波に乗ってバックアップもそろえるが、ワンターンではあるが佐藤がしっかりしたターンを見せると、ちょっとスコアが出にくくなった感じだった。
実力ではこの中でトップと言える岡野はヒート終盤まで波に乗らず、ようやく手を出した波で6.67、その後ワンターンで4.03と終盤一気にトップに躍り出てそのまま優勝。
前半リードしていた浦﨑は佐藤に抜かれ3位になったが、終了間際のラストライドで再逆転、ファーストライドの5点が効いて見事2位になった。3位佐藤、4位鈴木。

これでCHIBA ICHINIMIYA OPEN 2023 Presented by INVALANCEのすべてのコンテストは終了、酷暑の中、10日間にわたる熱い戦いが幕を閉じた。

また来年、ここで選手たちに会うときには、みながレベルアップしていることを願って、この先も陰ながら選手の皆さんを応援しています。
協賛していただいたスポンサーの方々、会場を使用させてくれたローカルの方々、一宮町、運営スタッフ、その他大勢の方々のご協力に心から感謝するとともに、また来年お会いできることを楽しみにしています。SEE YOU NEXT YEAR！

Movie by Kenji Iida