カリフォルニア・ハンティントンビーチを舞台とした『Wallex US Open of Surfing』&『Huntington Beach Longboard Classic』は大会2日目を迎え、ウィメンズのオープニングラウンドが進行。
メンズオンリーだった前日よりも会場は華やかになっていた。
都築虹帆がラウンドアップ
今日もまずは吉報からお伝えすると、CS第4戦『Wallex US Open of Surfing』に参加している4名の日本人女子の内、出番があったのは都築虹帆、野中美波、松岡亜音。
野中美波、松岡亜音は残念ながらオープニングラウンドで姿を消したものの、都築虹帆はエリン・ブルックス(CAN)が14.27と圧倒的な数字を揃えたヒートを2位通過。
Round of 32進出を決めた。
都築虹帆はカリフォルニアにも河村海沙をコーチとして同行させ、その模様はYouTubeチャンネルで公開されている。
初カリフォルニアの堀越類も含め、バックステージがたっぷりと見ることができるので、ファンの方はぜひ。
ちなみに都築虹帆はESTA関係で危うく渡米ができなかった可能性があったそうだ。
都築虹帆はRound of 32でインディアン・ロビンソン(AUS)、ルアーナ・シルヴァ(BRA)などと対戦する。
都筑有夢路はシード選手でRound of 32から。サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ダニエラ・ロサス(PER)などと対戦する。
シルヴァナ・リマがエアーリバースをメイク
この日の一番の主役はブラジリアンのウィメンズサーファーとしてパイオニア的存在のシルヴァナ・リマ。
オンショアが吹き込むエアー向きの波でテイクオフからスピードをつけて高く舞い上がり、エアーリバースをメイク。CTも含めて、ここまで完成度が高いエアーは珍しく、ジャッジもパーフェクトに近い9.33を出していた。
「あの波を見た時、これはエアーにぴったりだと思った。ブラジルで視聴しているファンには本当に感謝している。きっと私のガールフレンドは、あのエアを決めた瞬間に叫んだかもしれない。凄いエアだった。自分のパフォーマンスにはとても満足している。ヒートの最初は少し戸惑ったけど、最終的には全て上手くいったわ。次のラウンドを楽しみにしている」
LTでは、田岡なつみが敗者復活戦へ
LT開幕戦『Huntington Beach Longboard Classic』では、田岡なつみがクロエ・カルモン(BRA)、リンジー・ステインリード(USA)と対戦。
序盤は田岡なつみがミドルスコアでリードしたものの、中盤、クロエが7.17を出してトップに立ち、リンジーも後半に追い上げて2位に浮上、田岡なつみはポテンシャルがある波を見つけられず、3位で敗退。
敗者復活戦ではアリス・レモーン(FRA)と対戦する。
トップ選手が順当に進む
この日のハイエストスコアを出したのは、ディフェンディングチャンピオンのケリス・カレオパア(HAW)で、7.83を含むトータル14.00で圧勝。
昨年のワールドチャンピオン、ソレイユ・エリコ(USA)、ホノルア・ブロムフィルド(HAW)なども順調に次のラウンドに進んでいる。
「10月以来試合に出場していなかったので、久々の試合の緊張を取り除けて嬉しいわ。ワールドタイトルを狙うには、まずトップ8に入らないとね。最終決戦をマリブで行えるのは素晴らしいことよ。私のお気に入りの波であり、ホームだから、今年は楽しみね。敗者復活戦は避けたかったので、ヒートに勝てて嬉しいわ」
2年連続のワールドタイトルを狙うソレイユにとって、今年から採用されたフォーマットは有利でもある。
ワールドチャンピオンを決める場所がホームというのは大きなアドバンテージだろう。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)