2022年10月に営業が終了し、敷地全体の改修工事が進められていた湘南の「鵠沼海浜公園スケートパーク」。
本施設は、スケートパークと駐車場のほか、テナント棟や芝生広場なども有する公園として生まれ変わり、2024年春にリニューアルオープンの予定。
8/10(木)、この改修事業を手掛ける「鵠沼海浜公園GROWING PARK グループ」各社が集まり、安全祈願祭が執り行われた。
改修を手掛けるのは「鵠沼海浜公園 GROWING PARK グループ」
今回、鵠沼海浜公園の改修工事を手掛けるのは、小田急電鉄や湘南なぎさパーク、ムラサキスポーツなど計11社からなる「鵠沼海浜公園 GROWING PARK グループ」。
これは藤沢市が2017年に導入した制度「Park-PFI」による公募で決定したもので、主な選定理由は「公園全体に対する提案内容のバランス」や、「スケートパークだけではなく公園全体における地域活性化の取り組み」などが優れていたとの評価で選定。事業期間は20年で、2042年7月までとなる。
コンセプト「KUGENUMA Growing Park」
KUGENUMA Growing Parkは、「カルチャー」「人」「場所」の3つの観点から「育む」ことをテーマに掲げており、初心者からプロまで楽しめるスケートパークをはじめ、周辺地域の賑わいや憩いの場の創出等がコンセプト。
施設の総面積は約16453平米、飲食や物販などのテナントは7~8店舗を予定しており、現在は海辺に合致した店舗へ声掛け中とのこと。テナント営業時間は10:00~20:00を基本とし、業種・業態ごとに検討となる。
また、敷地内にはイベント会場としても利用可能な芝生広場や、サーファーや観光客も使用できるトイレや足洗い場、コインシャワーも完備。約150台分の駐車場は引き続きスケートパーク利用者以外も使用可能で、時間貸しを前提に料金を検討中。
新パークには、ビギナー向けのミニボウルや「サーフスケートゾーン」も新設
目玉のスケートパークは、東京2020オリンピックの競技会場「有明アーバンスポーツパーク」の施工も手掛けた「有限会社マサケン」がプロデュース。
敷地内には、ビギナーエリア、パークエリア、ストリートエリア、ランプエリア、BMX(優先)エリアと、5つのエリアを予定。
パークエリアでは、既存の「コンビプール」を中心に、ビギナーでもチャレンジ可能なミニボウルや、サーファーにも人気の「サーフスケートゾーン」等が新設される。
スケートパーク入場料(予定・税込み)
一般 :400円
小中学:100円
未就学:無料
リニューアルオープンは、2024年春頃を予定
なお、当初発表の段階では2023年秋頃のリニューアルオープンを予定していたが、途中の設計変更などもあり、開業を2024年春頃に延期。これは地域の方々との話し合いの中、景観を重視するなど計画変更によるもの。
湘南エリアの海沿いには国道134号線が通るが、本施設は湘南界隈でも珍しい「国道134号線の海側」となる。その好立地を生かし、景観や “海とのつながり”を 重視した施設となる予定だ。
これまで地域と共に歩んできた企業と各分野のスペシャリストが、町や市とともに地域の魅力のアップデートを目指す。来春の開業を目標に、いよいよ本格的な建設工事がスタートする。
藤沢市立鵠沼海浜公園(スケートパーク)改修事業概要
■対象エリア
鵠沼海浜公園(所在:鵠沼海岸四丁目地内)
■事業コンセプト
KUGENUMA Growing Park ~アーバンスポーツ&ウェルネスライフ~
“カルチャー”を育む、“人”を育む、“場所”を育む
■実施方針
① スケートパークの機能や魅力の向上
② 憩いの場の創出
③ 周辺地域の賑わいや都市の魅力の向上への寄与
④ 公園全体の魅力の向上
⑤ 藤沢市の都市課題・社会課題の解決を目指した公園整備
■関係事業者
全体統括:小田急電鉄株式会社
設計・施工:株式会社アイ・エフ建築設計研究所、有限会社マサケン、株式会社marukan、株式会社丸山工務所、株式会社日比谷アメニス、株式会社ランドスケープデザイン
管理・運営:株式会社小田急SCディベロップメント、株式会社湘南なぎさパーク、株式会社ムラサキスポーツ、株式会社BEACH TOWN
(THE SURF NEWS編集部)