静岡県御前崎市で開催中のQS1,000「OMAEZAKI PRO 2023」は8月25日に大会2日目を迎え、男子のラウンドオブ32と女子のファーストラウンドであるラウンドオブ20が進行。
昨日吹き続いたオンショアがおさまったものの、サイズダウン傾向。
長潮で潮の動きも少なく、厚めのブレイク中心、トータルでも1桁台の選手が多かった。
大原洋人がハイエストスコアを出す
初日に7ポイント台を出していた大原洋人、松永大輝は共に1位通過。
中でも大原洋人は前半に5.25、後半にはこの日比較的ポテンシャルがあったレフトの波を掴み、バックサイドでノートリムの2マニューバーからフィニッシュまで決めて9.00のハイエストスコアを出して圧勝した。
勝利者インタビューでは最初にハイスコアの波について聞かれ、「沖にいくと思ったより波が小さかったです。ワイドなセットの波よりも小さめの方が良いかなと感じていたので、なるべくミドルの良い地形に当たる波を選んでいこうと思っていました。自分で思ったよりもサイズがあって狙っていた地形の場所に入ったので、これはキタ!と思いました」とコメント。
最近のトレンドのサーフィンについては、「特にCTを見ていると今までは大きなラインをどれだけスムースに、その中でもどれだけ攻めてターンするかと思っていましたが、J-Bayとか色々見ているとフィリッペがずば抜けてスピード感とターンのエグさみたいな。その場所でどれだけエグく切り返すターンができるかなと思っています。自分的には持ち味がスピードのある中でのターンだと思っているので、フィリッペを意識しながらサーフィンして近づけたら良いなと練習しています」と答えていた。
今夏のモチベーションについては、子供や家族と楽しんでサーフィンすることが一番と幸せそうな表情で話していた。
地元の三輪紘也が逆転勝利
女子の地元サーファーとして注目されている池田美来、佐藤李の出番が翌日以降に持ち越される中、男子の地元サーファー、三輪紘也はミドルスコア勝負のシーソーゲームの展開の中、ヒート終了間際に良い波を掴み、6.50を出してトップ通過を果たした。
「あそこに良い波がくるって分かってたので、最後にエアーも決められて良かったです。昨日に比べてサイズが下がっていて、波数も減ってきていたので、良い波は必ずキャッチしたいなと思っていました。地元なので、その辺の感覚は他の選手よりも分かってたいたんじゃないかなと思ってます」と勝利者インタビューに答えていた。
ちなみに三輪紘也は普段からネガティブなことは言わず、ポジティブ思考を心がけているそうだ。
その他、萩田泰智、バイロンベイ出身ながら日本語を話すトウマ・キャメロン、安井拓海、矢作紋乃丞、和氣匠太朗、鈴木仁、松下諒大、新井洋人、増田来希、伊東李安琉、佐藤利希、長沢侑磨、酒井仙太郎がベスト16入り。
一方、昨年プロジュニアで優勝した加藤翔平、地元の森大斗、期待の若手、渡辺壱孔はこのラウンドで敗退した。
女子は2ヒートのみ進行
女子はこの日から開幕してラウンドオブ20の1ヒートのみ進行。
シード選手はラウンドオブ16からの登場となる。
登坂祐妃、上門涼風が勝ち上がり、韓国のナラ・リーは惜しくも姿を消した。
大会3日目の8月26日は6時30分にファーストコール、7時スタート予定。
「OMAEZAKI PRO 2023」公式サイト
https://www.omaezakipro.com/
観戦はマリンパーク御前崎からのシャトルバスを利用
「OMAEZAKI PRO 2023」は会場に駐車場がないため、観戦する際はマリンパーク御前崎から運行しているシャトルバスを利用してください。
(始発8時30分、終発15時30分でピストン運行)
(空海)