現地時間8月31日、オーストラリアのビクトリア州・ベルズビーチで開催中のLT第2戦『Bioglan Bells Beach Longboard Classic』は公式2-3ftレンジのクリーンなコンディションで2日目を迎え、敗者復活戦のElimination Roundsが進行した。
フィリピンのロジェリオがルーキー対決を制する
この日はベテランとルーキーの対決が大半となり、トニー・シルヴァニ(USA)、スティーブン・ソーヤー(ZAF)、ケヴィン・スカヴァーナ(USA)、カイマナ・タカヤマ(HAW)、ウィメンズではソフィア・コーヘーン(HAW)、クロエ・カルモン(BRA)、アヴァロン・ガル(USA)、タリー・ホワイト(AUS)などがラウンドアップ。
トライアルから勝ち上がってきた井上楓はソフィア・コーヘーンに敗退。
一方、アジアリージョナルから選ばれたルーキーのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル(PHL)はオーストラリアのサミュエル・ダントンとのルーキー対決を制してベスト16入りを決めた。
「暑い国のフィリピンから来た自分にとって、他の人よりも寒くて水も冷たく感じると思うよ。最初にノーズライディングに徹して、ミドルのクリーンなセクションでは様々な技を尽くした。フィリピンの応援団に会えてとても嬉しいね。自分を誇りに思って声援を送ってくれるんだ。それは自分にとって最高で、支えになるのさ」
ハンティンンビーチでの開幕戦で3位になったロジェリオは、フィリピンのロガーの聖地、ラ・ウニオン出身。
本来は長いライトの波が得意であり、ベルズのような波はとてもやりやすいだろう。
但し、滅多に着用しないフルスールでのサーフィンがネックになる可能性もある。
次のRound of 16では、強豪のエドゥアルド・デルペーロ(FRA)と対戦する。
アヴァロン・ガルが2日目のハイエストスコア
ウィメンズサイドではアメリカのアヴァロン・ガルが8.17を含むトータル14.84と2日目のハイエストスコアをマーク。
初日に田岡なつみが出した8.33には届かなかったが、見事なフットワークで長いハングファイブとハングテンをメイクしていた。
「ただ楽しむことを心がけて、すべてを真剣に受け止めすぎないようにしているの。それによって楽しむ時間が格段に増え、サーフィンも上手くなった気がするわ。イベントが始まる前、大きい波の時にここでサーフィンをする機会があった。あんなベルズでサーフィンができることが信じられないほど素晴らしい経験だったの。今日は昨日みたいに風が悪くないし、とても楽しく、理想的なロングボードの波よ」
2018年に15歳でLTに初出場したアヴァロンはツアー6年目。
まだ伸び盛りの20歳だ。
ネクストコールは現地時間9月1日の朝7時15分(日本時間の同日朝6時15分)、20分後にスタート予定。
Round of 16で田岡なつみは、ケリス・カレオパア(HAW)、井上鷹はケヴィン・スカヴァーナ(USA)とのカード。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)