7月14日に開催された第9回『Maui 2 Molokai』
マウイ島とモロカイ島を結ぶ27マイル(約43km)のパイロロ海峡で競うこのパドルボードレース、19歳から29歳のクラスで新記録を樹立したカイ・レニー。
昨年まではSUPなどで参加していたが、今年は初めてハイドロフォイルのボードで出場。 他のボードと比べてウネリの力を有効に使える利点を活かし、2時間17分9秒の記録を打ち立てた。
カイは7月29日に開催されるオアフ島とモロカイ島を渡る『Molokai 2 Oahu』にもハイドロフォイルのボードで参加することが決定している。
そんなマウイ島の25歳、若き天才ウォーターマン、カイにWSLがインタビュー。
■WSL:今まで『Maui 2 Molokai』にはフォイルや他のボードで参加した経験があるの?
このレースには9歳から参加している。
ウィンドサーフィン、カイトサーフィン、SUPで出場経験があったけど、フォイルでのレースは初めてだった。
エンジンやセイル付きのボード以外で最も速い記録を出すのが最初からの明確な目標だったよ。
■WSL:レースにはどんな道具を使用したの?
「Keith Taboul」のカスタムボード。
5’8のクワトロパドルで、ハイドロフォイル(水中翼)は「MFC Hawaii HYDROS 1250」
背中にはDakine製の「Hydration backpack」(水分補給可能なリザーバーを備えたバックパック)を背負っていたよ。
■WSL:レース中に予想外の挑戦や瞬間はあった?
海峡でのウネリの変化は大きい。
時にダブルオーバーになったり、時にフラットになったりね。
だから、海での知識、持久力、集中力が必要なんだ。
この海峡は深い場所で水深が1,000ft(約300m)はあり、紫色のようなディープブルーになる。
今回フォイルを選んだ理由はこの条件でベストなパフォーマンスが可能だと考えたからさ。
海峡の全てを知ることは不可能だから、どんなことにも適応する必要があるね。
■WSL:今回の公式記録は?
7月17日、9時30分にレースが始まり、私の記録は2時間17分9秒。
■WSL:どんなお祝いをしたの?
このレースは原点だから、そこで記録を出せたことは素晴らしいと思う。
モロカイ島で行われた表彰式では全ての競技者に賞が贈られた。
30マイル(約13m/s)に大きなウネリ、エスコートする船もある理想的な条件だったので、マウイ島までの帰り道も同じ海峡を再び横断したんだ。
それが自分流のお祝いさ!
(黒本人志)