当初予定されていたタイ戦がなくなり、全4戦で争われる2023年のJPSAロングボードシリーズ。
男子は秋本祥坪、女子は小高恵子がカレントリーダーで第3戦『クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ』が9月21日〜23日に茅ヶ崎パークで開催された。
期間中はオンショアでサイズアップしたものの、最終日はヒザ〜モモまでサイズダウン。
それでもオフショアでフェイスは良く、10ポイントが2本も出た印象的なイベントになった。
浜瀬海と秋本祥坪のゲーム
男子は開幕戦で優勝した浜瀬海、第2戦で優勝した秋本祥坪、トップ5の増山翔太、西口京佑がファイナルへ。
浜瀬海は茅ヶ崎で3大会連続優勝と圧倒的な強さを誇る。
ファイナルは波数の少なさを考慮して40分ヒートに変更。
このカードは浜瀬海と秋本祥坪のゲームとなり、レフトに狙いを絞った浜瀬海が一本目にバックサイドの長いノーズライドを綺麗に決めて9.33をスコア。
ジャッジによっては10ポイントを出したこのサイズの波では完璧なライディングだった。
一方、秋本祥坪はライトの波にフロントサイドで9.50を出して応酬するが、後半に浜瀬海が再びバックサイドで8.17を出し、更にプライオリティがない状態で10ポイントを出してトータル19.33を揃えた。
秋本祥坪はニード9.84のシチュエーションで浜瀬海と同じレフトを狙うが、7.60とスコアは伸びず、浜瀬海がシーズン2勝目。
茅ヶ崎での4大会連続優勝の記録も更新した。
「10ポイントは初めてなので、嬉しいです。10のアピールもしちゃいました。目標は20点でした。あそこにレフトが来るのは分かっていました。グランドスラムに関しては昨年最終戦でやらかしているので、今年こそはですね。20点を目指します(笑)」
浜瀬海は2022年にフル出場して4戦中3戦で優勝。
最終戦は痛恨のインターフェアでグランドスラムを逃していた。
今年は第2戦の千倉を『ISA World Longboard Championship』出場でスキップしたものの、出場した2戦で優勝。最終戦の宮崎で再びグランドスラム達成のチャンスが巡ってきた。
優勝後は平塚の応援団と大好評のスクール生(2年先まで予約が埋まっているそうです)に囲まれ、勝利の美酒を味わっていた。
女子は吉川広夏が圧勝
女子はカレントリーダーの小高恵子がR3で敗退。
ファイナルは開幕戦優勝の吉川広夏、第2戦優勝の大村結衣、小林恵理子、関口海璃の4名。
ヒート開始直後は小林恵理子がバックハンドで5.33を出すが、すぐに吉川広夏がフロントサイドで6.33を出してトップに立つ。
後半、2.07を持っていた関口海璃が7.17を出してトップに立つ場面もあったが、吉川広夏がフロントサイドで小刻みにノーズライドをメイクして7.67をスコア。
トップを奪い返すと、ここから猛チャージが始まり7.93の後、レフトでの長いノーズライドをメイクして8.83。更に8.43、最後にはフロントサイドでハング10を含めた長いノーズで10ポイントを出し、2位以下をコンビネーションスコアに追い込んでの圧勝となった。
「JPSAで10ポイントを出したのは初めてなので、嬉しいです。浜瀬海選手が10ポイントを出して負けられないと思いました。最終戦も参戦します。(グランドスラムについて)ここまで来たら最終戦も狙っていきます」
昨年、5度目のJPSAタイトルを獲得した吉川広夏。
浜瀬海同様、第2戦の千倉を『ISA World Longboard Championship』出場でスキップしていたが、出場した2戦で優勝。
彼女もまたグランドスラム達成のチャンスがある。
JPSA最終戦『さわかみ 日向プロ』は10月26日〜28日(予備日29日)に宮崎のお倉ヶ浜で開催される。
JPSAロングボード第3戦
『クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ』結果
1位 浜瀬海
2位 秋本祥坪
3位 増山翔太
4位 西口京佑
ウィメンズ
1位 吉川広夏
2位 小林恵理子
3位 関口海璃
4位 大村結衣
photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
(空海)