15歳でISAのWSGで銀メダルを獲得。
16歳になった現在、ブラジルで開催されたCS最終戦『Corona Saquarema Pro』で優勝して将来のCTクオリファイも現実的になってきたエリン・ブルックス。
アメリカ・テキサス州生まれのハワイ育ちの彼女だが、WSLはカナダ国籍。
ISAにもカナダ代表として参加している。
それはアメリカとカナダの二重国籍を持つ父がエリンをオリンピックにカナダ代表として出場させるための国籍の変更だったが、五十嵐カノアや前田マヒナ、タティアナ・ウェストン・ウェブ、最近ではコナー・オレアリーのように受け入れられず、事態は複雑になっている。
カナダ政府がエリン・ブルックスの市民権申請を却下
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo
今年6月、ISAはエリンが市民権申請が未承認という理由でカナダ代表としての出場資格を停止。
2024年パリ五輪の選手選考となる『2023 Pan American Games』にも出場できなくなった。
その時点では、カナダのスポーツ機関がカナダ政府から市民権を証明する文書を提出できるようになれば、ISAのルールに則り、カナダ代表としての出場資格を再検討するという前向きな発表もされていたが、今回の発表ではカナダ政府がエリンの市民権申請を正式に却下したとのことだ。
カナダ政府は、「応募者が無国籍ではなく、特別または異常な困難を経験しておらず、カナダに対して特別な価値のあるサービスを提供していないため、カナダ市民権の裁量的付与を正当化する根拠がない」と書面で述べている。
これでエリンの2024年パリ五輪の出場は絶望的になったと思われたが、カナダのサーフィン協会はカナダの公共放送CBCにエリンの父がこの決定を連邦裁判所に訴えるつもりであると伝えている。
『2023 Pan American Games』出場が消えた今、エリンが2024年パリ五輪に出場するためには2024年2月にプエルトリコで開催されるWSGに出場できるように市民権を取得する必要がある。
(空海)
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