サーフィン界でもAI技術が加速するか?ウェーブプールのWavegardenがAIを利用した「CheckMySurf」の開発に成功!

オーストラリア、ブラジル、韓国で展開して日本でも建設計画が進行しているウェーブプールの「Wavegarden(ウェーブガーデン)」
韓国では早くも11月にWSLイベントが行われる。

その「Wavegarden(ウェーブガーデン)」がAIベースのビデオトラッキングツール「CheckMySurf」を開発したと発表。

具体的にはウェーブプールでのビデオキャプチャ、リプレイ、編集、および配信サービスを行う。
オーストラリア、北米、ヨーロッパなどを中心に世界中に広がるウェーブプールだが、このような動画に特化したサービスを提供するのは初。

このサービスにより、同じ波でのトレーニングが可能でレベルアップに最適なウェーブプールがより進化することになる。
すでにデモセンターやスイスのAlaïa Bayでテストを行い、CTサーファーのレオナルド・フィオラヴァンティがトレーニングに有効活用している。

CheckMySurfとは?

via Wavegarden instagram

CheckMySurfは完全に自動化されたシステムであり、顔認識を利用した最新の人工知能。
AI技術を活用した機能である。

Wavegardenでサーフィンする全てのサーファーを撮影してテクニックの向上に役立つ重要なツールになる。
更にウェーブプールの運営面でも、現在の波の状況、次の波までの時間、安全のための重要なアナウンスなどリアルタイムな情報を提供するために使用できる。

「サーファーがライディングを振り返り、技術を向上させるための実用的なシステムを作成した。また、ウェーブプールの運営者に使いやすいシステムを提供することにも焦点を当ててきた。大型スクリーンでリプレイを見ることがシンプルで効果的な方法でもある」
WavegardenのCEO ホセマ・オドリオソラ

CheckMySurfは4Kで撮影可能、ズーム機能も備えた高性能なカメラを使用。
各波ごとに個別のクリップを生成してセッション終了後にサーファーに配信する。

サーファーは自動化されたデジタル配信プラットフォームを通じて、自分の動画を視聴してダウンロードや共有することができる。

実際にスイスのウェーブプールでこのシステムを使用してバックフリップを練習して成功させたイタリアのレオナルド・フィオラヴァンティは、「新しいビデオテクノロジーは驚くほど素晴らしい。大きなスクリーンで波を振り返り、次の波で改善を試みる。バックフリップを成功させるのに役立ったよ」と話している。

サーフィン界でもAI技術が加速するか?

すでに私たちの生活の中に広がっているAI技術。

スポーツ界でもAIの活用が注目され、サーフィン界でもUSAサーフィンがコーチングにおいてマイクロソフト社のエンジニアと共にAIの活用を模索している。

今回発表されたCheckMySurfはサーフィンにおけるAI技術を加速させる可能性を秘めている。
海でのサーフィンよりも、同じ場所で波が割れるウェーブプールはビデオトラッキングツールの性能を引き出しやすく、すでにAIを使用したコーチングシステムの開発も進めているとのこと。

AIがサーファーの体の動きを解析してサーファーの動作の姿勢、力学的な機能、力の伝達などのバイオメカニクスを分析。
それを元に有効な改善方法をアドバイスできるようになるとのこと。

今回のCheckMySurfはWavegarden内でのサービスとなり、恐らく有料になるだろうが、多くのサーファーが利用することは明確であり、ビジネスモデルとしても優秀と言えるだろう。

また、オーストラリアのウェーブプール、URBNSURFも顔認識を利用した同じようなシステムを開発しており、今後は世界中のウェーブプールでこのAI技術が加速する可能性がある。

(空海)

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