2024年パリ五輪のクオリファイ優先順位の3番目となる『2023 Pan American Games』がチリで開催され、新たに男女1名がパリ五輪の出場資格を獲得した。
『2023 Pan American Games』はショートボード、ロングボード、SUPサーフィン、SUPレースのカテゴリーに分かれ、16カ国88人のアスリートが参加。
会場のパンタ・デ・ロボスは期間を通して大きなウネリが入り、ファイナルデイとなった10月30日は公式10-15ftのサイズ。
24のメダルは9カ国の選手が獲得、国別総合では3つの金メダルを含む6つのメダルを獲得したペルーだった。
カナダのサノア・デンプフル・オリンがクオリファイを決める
ショートボードのウィメンズは東京五輪のブラジル代表であり、『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』の金メダリスト、ブラジルのタティアナ・ウェストン・ウェブが金メダルを獲得した。
タティアナはクオリファイ優先順位の1番目である2023年CT枠からすでに出場権を獲得しているため、銀メダルを獲得したカナダのサノア・デンプフル・オリンが今イベントでパリ五輪の出場権を獲得した。
「カナダ最初のサーファーとしてオリンピック出場を果たせたことは本当に嬉しいわ。これ以上の言葉が見つからないけど、とにかく嬉しいし、感謝している」
なお、カナダ代表を巡ってはエリン・ブルックスが市民権申請を却下されたことで今イベントに出場停止となった経緯がある。
ペルーのルーカ・メシナスが2連覇で2度目の五輪出場
ショートボードのメンズはペルーのルーカ・メシナスが2大会連続で優勝。
ルーカは東京五輪にも出場しており、今イベントでは同じく東京五輪に出場していたペルーのミゲル・トゥデラに敗退してリパチャージラウンドに追いやられた後、グランドファイナルに進出してベネズエラのフランシスコ・ベロリンと争った。
「今日は本当に波が大きかったね。長いボードを借りて思い切りサーフィンしたよ。ペルーのために金メダルを獲得できて嬉しいし、再びオリンピックに出場できて幸せだね。タヒチは素晴らしい波だから、興奮しているし、クオリファイを目標にしていた。あの完璧なバレルでサーフィンできるね」
なお、2024年パリ五輪のクオリファイ優先順位の4番目は2024年2月〜3月にプエルトリコで開催されるWSGで、男子はランキング上位5名、女子はランキング上位7名が出場権を獲得できる。
更に2024年WSGの男女別の優勝チームには1国2名の枠に関係なく、それぞれの国に1名ずつ出場権が与えられる。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
(空海)
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