元CTサーファー、オーストラリア・ノースナラビーン出身のローラ・エネヴァーがオアフ島・ノースショアのアウターリーフの波で、ビッグウェーブ・サーフィンにおけるパドルインでギネス世界記録を更新したとWSLが発表!
「パドルした時、大きな波だと分かったわ。波に乗り始めた瞬間、下を見ると、これは間違いなく私が今までに乗った中で最大の波。人生の中で最高の波だと分かった。全ての準備が理想的に整い、順調に進み、その挑戦に取り組んで全力で挑んだわ。自分自身にゴーと言い聞かせ、自分を信じた結果よ。このライドは私にとって大きな飛躍であり、サーフィンのキャリアにおいて特別で記念すべき瞬間だった。数か月後にはアワードの受賞がある。最高の気分。信じられないわ」
トーインではマヤ・ガベイラがポルトガルのナザレの波で73.5ft(22.4m)という女性のギネス世界記録を持っているが、女性によるパドルサーフィンでは2019年1月16日にマウイ島・ジョーズの波で42ftの波に乗ったアンドレア・モーラーが女性のギネス世界記録だった。
今回のローラの記録は43.6ft(13.3m)で、これはWSLの分析チームによって科学的に測定された。
「多くのビッグウェーブサーファーが道を切り開いてくれた。特にいつも私にインスパイアを与えてくれた勇敢な女性のビッグウェーブサーファーがいなければ、今の私はいないわ。感動も与えてくれる素晴らしい彼女たちに本当に感謝している。アンドレア・モーラーの記録を更新することができたのは光栄であり、ビッグウェーブサーフィンを推進し続けることができるのは名誉ね。そして、次の女性、次世代のビッグウェーブサーファーがこの記録を破ってくれるでしょう」
CTサーファーからビッグウェーブサーファーに転身
ローラ・エネヴァーは2008年にISAワールドジュニアで優勝、トリプルクラウンのルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得。
2009年には地元ナラビーンで開催されたASP(現WSL)のワールドジュニアタイトルも獲得して2011年にCTデビューを果たした。
CTでは7年間戦い、常にトップ10入りする実力とまさにエリートコンペティターの道を歩み、CT引退後にビッグウェーブサーファーに転身。
ジョーズ開催のBWTイベントに参加して4位という結果を残したこともある。
「私はプロサーファーになり、ワールドツアーに出場するために一生懸命努力してきた。それを捨てても、ビッグウェーブに挑戦したい気持ちがあったの。単に自分のためにやりたいと考えていたわ。今日、この場所でギネス世界記録のタイトルを手にしたことが信じられない」
ローラはナラビーンでギネス世界記録の証明書を受け取り、家族や友人とそれを祝った。
ローラのギネス世界記録の更新前の記録を持つアンドレア・モーラーは、女性のビッグウェーブサーファーのパイオニアであり、ウォーターウーマンでもある。
ジョーズでパドルインする最初の女性、ワイメアのエディで波に乗った最初の女性。
そして、ビッグウェーブサーフィンでの平等と進化を提唱する活動家でもある。
今回のギネス世界記録更新について、WSLサイドではスポーツ担当チーフのジェシー・マイリー・ダイヤが「この素晴らしい成果に対してローラをお祝いします。ローラは恐れを知らず、コミットメントがあり、インスピレーションを与えてくれた。私は彼女を祝福できて誇りに思っている。この世界記録はビッグウェーブサーフィンの限界に挑戦するローラのようなアスリートにスポットライトを当てる機会になる」と声明を発表している。
ローラが乗った43.6ft(13.3m)の波の映像は以下。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)