現地時間11月26日、ブラジルのマクンバビーチで開催中のWJSCこと『2023 ISA World Junior Surfing Championship』は2日目を迎え、U18ボーイズのR1と別バンクでU16ボーイズR1の残りヒート、U18ガールズのR1が進行。
公式4-6ftレンジまでサイズアップしたマクンバビーチ。朝の内はコンディションも良く、ハイスコアが量産された。
松岡亜音がイベントのハイエストスコアを更新
初日にU16の6名が全てラウンドアップを果たした日本代表「波乗りジャパン」は2日目も好調。
U18ガールズの松岡亜音、庄司莉花、佐藤李。U18ボーイズの小濃来波、岩見天獅、渡邉壱孔。
全てのメンバーがR2行きを決めた。
中でも松岡亜音はバックサイドでクリティカルセクションのターンが評価され、ここまでの全てのディヴィジョンのハイエストスコアとなる9.33を出し、トータルでも16.50とU18ガールズではトップスコアをマークした。
しかし、参加人数が多いWJSCでは日本のような強豪国にとってR1はウォーミングアップ。
R2、R3からが本番になる。
U16ボーイズでオーストラリア代表が爆発!
この日行われたU16ボーイズのR1残りヒートではオーストラリア代表の16歳、グーフィーフッターのフレッチャー・ケレハーが初めてのISA、初めてのブラジルとは思えないサーフィンで9.17と8.00を出してトータルではハイエストとなる17.17を出した。
シドニー北部、フレッシュウォーター出身のフレッチャー。
7度の国別最多優勝記録を持つオーストラリア代表に選ばれることはそれだけで超エリートであり、今回のヒートで更に脚光を浴びることになった。
トップシードの選手が敗れる波乱も
過去最多の46カ国のサーファーが集まった今年のWJSCでは早くもダークホースが活躍。
その一方でハワイのジャクソン・ドリアン、アメリカのタリア・スウィンダル、ペルーのアレーナ・ロドリゲスとトップシードの国の選手が早くも敗者復活戦のリパチャージ行きを強いられている。
WJSCでは2003年の初開催以来、優勝がないブラジルは当時と状況が変わり、ワールドチャンピオンが何人も誕生した20年後の母国での開催でメダル獲得を狙っている。
この日はU18ボーイズに出場している17歳のライアン・カイナロが自国開催のナレッジを活かし、潮の動きを察知して他選手よりも50mも南にポジションを移動。
この作戦が功を奏して8.00を含むトータル14.00をマークしてロースコア止まりだった他3名を完璧に抑えた。
「最初のヒートはプレッシャーが多いくて一番難しい。今日は波が大きくパワフルなので、ビッグターン一つでハイスコアが出る。イベントがこの場所で行われるのは本当に特別さ。みんなが歓迎してくれている」
パリ五輪代表選手が活躍する
2023年パンアメリカンゲームスで2024年のパリ五輪のカナダ代表に決まったサノア・オリンは自身5回目で年齢的に最後になるWJSCで幸先良いスタートを切った。
R1ではアメリカとイギリスの強豪選手と競り合いながら8.00を含むトータル13.07で1位通過を果たした。
「このイベントは自由に感じるわ。そして、この舞台に立てることに本当に感謝している。今年が最後なのよ。ISAジュニアは私にとって非常に特別なイベント。11歳の時にアゾレスで初めて参加した国際大会のようなものよ。私にとって競技について多くを教えてくれ、サーフィンと競争力をレベルアップする経験を与えてくれたわ」
コンテスト3日目の11月27日は朝6時30分(日本時間の同日18時30分)に開始予定。
会場1ではU18ガールズ、U16ボーイズ共にR2が行われ、その後にU16ボーイズのリパチャージが開始。
会場2ではU18ボーイズ、U16ガールズ共にR2が行われ、その後にU18ガールズ、U18ボーイズのリパチャージが行われる予定。
『2023 ISA World Junior Surfing Championship』公式サイト
https://isasurf.org/event/2023-rio-de-janeiro-isa-world-junior-surfing-championship/
(空海)