ブラジル・リオデジャネイロに近いビーチタウン、マクンバビーチで開催中のWJSCこと『2023 ISA World Junior Surfing Championship』は大会3日目に突入!
現地時間11月27日、日本を含めた強豪国にとって本番となるR2がスタートして熾烈な争いが繰り広げられていた。
波は前日よりもサイズダウンの公式3-4ftレンジ。
左手にある大きな半島によってクオリティの高いサンドバーが形成されているマクンバビーチは世界一のジュニアを決めるのにふさわしく、早くもメダル有力選手が浮かび上がってきた。
波乗りジャパンは明暗を分ける
強豪国にとってウォーミングアップラウンドと言えるR1は全てクリアした日本代表「波乗りジャパン」だったが、R2では明暗を分けた。
U18ボーイズは渡邉壱孔がトップ通過、同ヒートに重なった岩見天獅、小濃来波が1・2フィニッシュでR3行きを決めたが、U18ガールズは前日にハイエストスコアを出していた松岡亜音が好調さを維持してトップ通過、佐藤李が2位でラウンドアップを決めた一方、庄司莉花が4位でリパチャージ行きに…。
U16ではガールズの池田美来、ボーイズの小野里弦のみR3へ。
鈴木莉珠、登坂祐妃、岡野漣、髙井汰朗はリパチャージ行きを強いられている。
多くのCT選手が経験してきたWJSCだけあり、18歳以下といっても非常にレベルは高い。
大会3日目は特にオーストラリア、ブラジル、フランス、ペルー、スペインの選手が目立っていた。
「ISAジュニアのチャンピオンが私の目標です。毎ヒートでハイスコアを出すサーフィンしたいです。ビーチブレイクは好きではありませんが、マクンバビーチは私のお気に入りの波です。だからこそ、良い波を見つけることができるのだと思います。バックサイドで当て込むことは得意です」
7名の選手がメインラウンドを進んでいる波乗りジャパンの中でも2日目に全てのディヴィジョンのハイエストスコアとなる9.33を出し、2日連続でU18ガールズのハイエストヒートスコアを出した松岡亜音はISAのニュースでもピックアップされるほど注目されている。
18歳の松岡亜音は3回目のWJSC出場で、最高成績は2022年の19位タイ。
この一年の彼女のコンペティターとしての成長は目覚ましく、WSLではQSアジアリージョナルで2位。すでに2024年のCS入りも固めている。
U18ガールズの有力なメダル候補の一人と言えるだろう。
U18ボーイズでもオーストラリア代表が魅せる
前日のU16ボーイズでは、オーストラリア代表の16歳、グーフィーフッターのフレッチャー・ケレハーが初めてのISA、初めてのブラジルで9ポイントライドを披露して脚光を浴びていたが、この日はU18ボーイズのハーレー・ウォルターズが9.00のハイエストスコアを出し、ブラジルとフランス代表をリパチャージに追いやった。
ナット・ヤングを生んだアンゴーリ出身のハーレーもまたグーフィーフッター。
大柄な体格を活かしたダイナミックなサーフィンはすでにジュニアの枠を超えている。
ISA初参加のルーマニア
今年のWJSCでは、チェコ共和国、ハンガリー、ウクライナが初参加。
ルーマニアはISAイベント自体が初参加となる。
ルーマニアの代表選手はU18ボーイズのアリス・ヴォイクのみ。
15歳のアリスは家族と世界中を旅しているが、ブラジルで大会を見てサーフィンに夢中になったそうだ。
夢はサーフィンのオリンピック代表。
「ルーマニアを代表できて、とても誇りに思っているし、名誉さ。ISAで初めて競技することも嬉しいね。世界中のサーファーと一緒にサーフィンすることに、とても興奮しているし、最高だよ」
コンテスト4日目の11月28日は朝6時30分(日本時間の同日18時30分)に開始予定。
この日はリパチャージラウンドのみ進行。
会場1ではU18ボーイズのリパチャージR1の残りヒート、U18ガールズのリパチャージR2、U18ボーイズのリパチャージR2。
会場2ではU16ガールズのリパチャージR1、U16ボーイズのリパチャージR2、、U16ガールズのリパチャージR2の順で行われる予定。
今年のWJSCはリパチャージR2を勝ち上がるとメインラウンドR3に進み、そこから先はリパチャージラウンドがなくなる。
『2023 ISA World Junior Surfing Championship』公式サイト
https://isasurf.org/event/2023-rio-de-janeiro-isa-world-junior-surfing-championship/
(空海)