12月7日〜10日に宮崎県日向市・お倉ヶ浜で今年2回目となるアジアリージョナルのQS『The Open Surfing Hyuga Pro』がプロジュニア『The Open Surfing Hyuga Pro Junior』と併催された。
イベント期間中は2日目からスモールが続いたが、後半はややサイズアップ。
10日の最終日はムネ前後のセットが入り、特に良いコンディションになっていた。
川瀬心那と矢作紋乃丞がQS初優勝
今大会はQSで最もグレードが低い1,000だったこともあり、ランキング上位の多くの選手はスキップ。
そんな中、ウィメンズは川瀬心那と鈴木莉珠がファイナルに残り、序盤に川瀬心那が6.0、鈴木莉珠が5.25を出した後、小康状態に…。
波数が少ないヒートで4.25のバックアップスコアを重ねた川瀬心那がトータル10.25でQS初優勝を決めた。
「後半になかなか波がこなくて、凄い難しいヒートだったんですけど、なんとか優勝できて本当に嬉しいです。この日向のQS試合中は波がずっと小さくて、ギリギリのヒートも沢山あったんですけど、なんとかファイナルまで勝ち上がって優勝することができて良かったです」
メンズサイドはQSアジアリージョナルランキング2位の大音凛太がファイナルに残り、初日に大きなエアーをメイクしてハイスコアを出して注目されていた矢作紋乃丞と対戦した。
30分のマンオンマンは矢作紋乃丞が一本目でエアーリバースをメイクして5.75をスコア。
その後も続けて波に乗り、序盤に6.10と7.25でトータル13.35をまとめてしまい、追い上げてきた大音凛太をかわしてQS初優勝。
「昨日よりもちょっとサイズが上がって結構今日は形良い波もでてきて、自分が好きな波だったので思うようなライディングができて優勝できて良かったです」
プロジュニアは池田美来と酒井仙太郎が優勝
プロジュニアは10月の『Tokunoshima Town Pro Junior』でシーズンが終わり、WJCアジアリージョナル代表も決定。
11月の『Manokwari Pro』から新たなシーズンが始まっている。
ウィメンズは池田美来とカレントリーダーの中塩佳那がファイナルに残った。
序盤は4〜5ポイント台の攻防だったが、中盤にバックサイドで7.50を出した池田美来が6ポイント台を2本続けてリード。
最後はプライオリティを使って中塩佳那を抑え、『Tokunoshima Town Pro Junior』から2連勝を決めた。
「波まわりが上手くはまって、序盤から自分のリズムを作れたことが勝因だったかなと思います。今回の大会で一個優勝してWJCへの道が縮まったと思うので、残りの試合も確実に優勝できるように頑張ります」
メンズのファイナリストは酒井仙太郎、浜矢凪。
一本目、バックサイドで8.75を出した酒井仙太郎が主導権を握り、6ポイント止まりだった浜矢凪を抑え、最後の波で7.00を重ねてトータル15.75で優勝。
酒井仙太郎はイベントを通してのトップ5スコアの内、4本を独占と優勝にふさわしいライディングだった。
「最初から良い波に乗れて8.75をスコアできて一安心しました。今回優勝できて本当に嬉しいです。応援してくれた人たち、ありがとうございます。来年はWJC出場を目指して頑張っていくので、これからも応援宜しくお願いします」
QS1,000『The Open Surfing Hyuga Pro』結果
1位 矢作紋乃丞
2位 大音凛太
3位 鈴木仁、須田喬士郎
ウィメンズ
1位 川瀬心那
2位 鈴木莉珠
3位 池田美来、佐藤李
『The Open Surfing Hyuga Pro Junior』結果
1位 酒井仙太郎
2位 浜矢凪
3位 永谷オダイ、岡野漣
ウィメンズ
1位 池田美来
2位 中塩佳那
3位 佐藤李、川瀬心那
『The Open Surfing Hyuga Pro』公式サイト
https://hyugapro.com/
(空海)