五十嵐カノアとともに、海洋保全活動「SHISEIDO BLUE PROJECT」を推進する資生堂が、12月23日にクリスマスイベントを開催。
来日中の五十嵐カノアも参加し、本活動に対する想いなどが語られたほか、駆け付けたファンや子供たちとも交流。五十嵐カノア自身が選ぶ「波乗りベスト3」なども発表された。
「SHISEIDO BLUE PROJECT」とは
「SHISEIDO BLUE PROJECT」とは、資生堂が世界88の国と地域で展開するブランド「SHISEIDO」が、2019年よりWSLとともに実施している海洋保守・保全プロジェクト。
アンバサダーである五十嵐カノアと共に、世界各国でビーチクリーンを行うなど、これまで35回以上の活動をグローバルに実施しており1600人以上が参加。
また2023年においては、ポルトガル、タヒチ、アメリカ(カルフォルニア)で海洋保全活動を実施し、五輪開催を控えるタヒチではサンゴ礁の再生プログラムにも取り組んだ。
五十嵐カノアが選ぶ「波乗りベスト3」
イベント中盤では、世界中を転戦する五十嵐カノアが選ぶ、自身の「波乗りベスト3」を発表。会場にはカノアの弟、五十嵐キアヌもゲスト出演し、それぞれのライディングをカノア本人が解説。
第3位:ハワイ「Billabong Pipe Masters 2016」セミファイナル
子供のころからのヒーローでもあるケリー・スレーターと、いつか戦いたいなと思っていて。残り50秒で(逆転には)8.33ptが必要なときに、ちょうどこの波が来て。サーフィンの神様とやって、勝つチャンスがあるというだけでも、18歳の自分には夢のまた夢という気持ちだった。一生忘れない1本でよく覚えています。
第2位:バリ島「Corona Bali Protected 2019」ファイナル(アジア人 CT初優勝)
子供のころからCTで、いつかトップの選手と一緒にやってみたいという想いだったけど、(優勝は)遠い夢のように思えても、毎日努力すればいつか目標を達成することができると思えました。夢を大きく持つことは本当に大切で、自分ができることを毎日続けていけばなんでもできる。このイベントで、アジア人が初めて優勝したことがこれからのモチベーションにもなっていて、世界チャンピオンにもなりたいし、オリンピックの金メダルも獲りたいと思います。
第1位:タヒチ「Outerknown Tahiti Pro 2022」Round of 16(世界トップ5入り)
タヒチの波は子供の頃から本当に怖くて、デカイ壁、乗りづらい波だけど、そんな中で大事な残り2分。逆転の点数が必要なときに、怖かったけど、その怖さに勝つために、力を集めた感じで。
このヒートに勝っただけでなく、自分の強さを感じることができて、この1本の点数(9.70pt)よりも、それ以上のメッセージがあって。
この波で初めて世界トップ5に入ることができて、自分が世界チャンピオンになる夢に、一番近づくことができて、その経験だけでも一生忘れない1本です。
なおイベントの最後には、五十嵐カノア・キアヌがサンタとなり、会場に駆け付けた子供たちにクリスマスギフトをプレゼント。
現在取り組んでいる環境保全について、若い世代が実際に踏み出す、行動に移すためには重要なことはと問われると「メッセージを広めることが凄く大切。みんながちょっとした1%のことをやれば、世界中にインパクトがある。毎日のペットボトルを減らすとか、海に来たときにゴミを拾うとか、なるべく毎日やるように心掛けています」と回答。
また、今後の目標については「オリンピックで金メダルを取ることと、世界チャンピオンになること。でもそれ以上に、海を守ることが目標です」と語った。
既にパリ2024オリンピック出場が内定している五十嵐カノアは、来年2月にプエルトリコで開催される、ISAワールドサーフィンゲームスにも日本代表選手として出場予定。
(THE SURF NEWS 編集部)