【THE SURF NEWS】2023年アクセス記事ランキングTOP10

2023年のアクセスランキングによるTOP10。

2024年パリ五輪を控え、選手選考や年後半はチョープーのジャッジタワー問題などの五輪関係のニュースが多く入っていた今年。

その他、世界中に広がっているウェーブプールの話題などがアクセスランキングの上位に入っていました。


10位 世界初、ケリーのウェーブプール「サーフランチ」の商業施設が中東で誕生!? 2023年オープン予定

Photo: Abu Dhabi Media Office

アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、日本、韓国など次世代ウェーブプールが一般サーファーでも楽しめるようになっているが、2015年に公開されたケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」だけは数々の建設計画が噂されながらも実現には至らなかった。

しかし、2023年6月13日にUAEのアブダビ・フダーリヤット島に建設予定となっていた複合施設の巨大プロジェクトの中にこの「サーフランチ」が入ると発表。
いよいよこの夢のプールの一般公開が現実的となり、11月には2015年の最初の「サーフランチ」公開のようにケリー・スレーター自身があの完璧な波に乗る映像が公開され、大きな話題になっていた。

9位 キャロライン・マークスが初タイトル、フィリッペ・トレドが2年連続のタイトル獲得!『Rip Curl WSL Finals』

PHOTO: © WSL/Thiago Diz

CTがベースボールのプレーオフのような『Rip Curl WSL Finals』のフォーマットでワールドタイトルを決定するようになって3シーズン目。

世界中のベストウェーブを巡るレギュラーシーズンのトップ5がカリフォルニアのローワートラッセルズでたった一日の決戦でタイトルを決めるこのシステムは賛否両論あるが、WSLのお膝元であるカリフォルニアでの開催が大いに盛り上がるのは確か。
2023年の『Rip Curl WSL Finals』も会場には溢れんばかりの観客が集まり、ライブ中継のアクセス数も高かった。

2シーズン連続でNo.1シードのカリッサ・ムーアがタイトルを獲れなかったのは残念だったが、キャロライン・マークスが新しいチャンピオンとなり、メンズサイドはフィリッペ・トレドが2年連続でタイトルを獲得した。

8位 五十嵐カノアがメダル獲得!『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』最終日

Photo: ISA/Pablo Jimenez

2024年パリ五輪の選手選考イベントの中で2番目の優先順位となる『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』
この大舞台で日本の五十嵐カノアがクーパーメダルを獲得した。

ちなみに五十嵐カノアは2022年のWSGで金メダルを獲得。
この成績により、日本男子はパリ五輪でもう1枠を手に入れ、最大3人の出場が可能になった。

7位 松田詩野を始め、合計5名が2024年パリオリンピック出場権を獲得!『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』6日目

Photo: ISA/Jersson Barboza

同じ『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』関係が続けてランクイン。

このイベントでは、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの4大陸からそれぞれ最高位の選手の男女1名、合計8名に2024年パリ五輪の出場権が与えられるが、アジア枠で最高位になった 松田詩野が日本人として初の出場権を得た。

なお、2024年パリ五輪選手選考のラストイベントは2024年2月にプエルトリコで開催されるWSG。
優勝した国(男女別でカウント)は1国2名の枠に関係なく、それぞれの国に1名ずつ出場権が与えられる。

WSGの日本代表選手は五十嵐カノア、稲葉玲王、コナー・オレアリー。
松田詩野、都筑有夢路、前田マヒナ。

6位 茨城県境町に移転した「citywaveTokyo」が4/29よりついにグランドオープン

Photo: THE SURF NEWS

長い間、東京サーファーの憩いの場となっていたスポル品川大井町のウェーブプール「citywaveTokyo」がスポル品川大井町の閉館に伴い、茨城県境町に移転した。

境町?と馴染みのない方も多いだろうが、1975年生まれの若い橋本正裕町長は2014年の就任直後から財政改革を行なってきた有名な方で、まずはふるさと納税で手腕を発揮。
企業版、個人版共に毎年上位に入る自治体になり、財政破綻寸前の町を救ったばかりでなく、独自の英語教育政策、子育て支援、国立競技場の設計などで有名な世界的な建築家、隈研吾による6棟の建築物、自動運転バスの導入、全国最大級の花火大会の実施など次々と改革を進めている。

今回の「citywaveTokyo」もその一環として誘致したとのこと。

「citywaveTokyo」は圏央道境古河ICと高速バスが停車するバスターミナルに隣接。
「citywaveTokyo」の他にもスケートボード、BMXなどの世界大会が開催可能な施設、「境町アーバンスポーツパーク」や、テニスコート、ホッケー場などが集まるスポーツ施設の総合地区になっている。

生まれ変わった「citywaveTokyo」の4月29日のグランドオープン時には茨城県境町の橋本町長をはじめ、町議会議員や茨城県議会議員の方々も参加。
多くの報道陣が集まる中、YouTubeで登録者数1万人まで僅かになった「まいまい」などがエキシビジョンを行った。

citywaveの波は静波サーフスタジアムと全く違うウェーブプールのシステムで、初めてサーフィンを体験するには良いプールだと言える。
もちろん、中級者から上級者の練習にも最適なシステムだ。

5位 コナー・オレアリー 日本移籍までの軌跡と裏側 東京五輪で気づいた重み パリで「金メダル目指す」

Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

アクセスランキング5位はこれまたオリンピック関係。

元JPSAプロサーファーの柄沢明美さんの息子であり、CTサーファーとして活躍するコナー・オレアリーがオーストラリアから日本に移籍して日本代表として2024年パリ五輪を目指すとテレビ、新聞10数社が集まった会見で話した。

「オリンピックに出て金メダルを取りたい。日本のみなさん、応援よろしくお願いします!」

この想いを胸にコナーは、まず2024年2月にプエルトリコで開催されるWSGに挑む。

4位 韓国ウェーブプール「Wave Park」リポート&ガイド。波の種類や予約方法なども解説

Wave Park Photo: THE SURF NEWS

ヨーロッパ発のウェーブプール、「Wavegarden(ウェーブガーデン)」社のアジア初となる施設「Wave Park」がコロナ禍での一時閉鎖を経て営業再開。

日本からアクセスが良い韓国ということもあり、次々と日本のプロサーファーが訪れ、YouTubeやSNSで発信。
その波の良さも相まって一気に注目された。

この記事は実際に訪れたサーファーによる詳細なリポートも含まれているため、よりアクセス数が高かった。
なお、真冬の韓国は寒さが厳しいため、すでに「Wave Park」は閉園されている。

11月に開催されたWSLイベントは雪が降り、フル装備で挑んだ選手もいたほどだった…。

3位 2023波乗りジャパン日本代表の6名が決定。パリ五輪出場枠を目指す

左から、稲葉玲王、脇田泰地、前田マヒナ、都筑有夢路、松田詩野 Photo: THE SURF NEWS

オリンピック関係で最もアクセス数が多かったのが、春にニュースとなった2023年WSGの波乗りジャパン日本代表の記事。

先にお伝えした通り、このイベントで松田詩野が日本人として初の2024年パリ五輪の出場権を得た。

なお、春には日本サーフィン連盟(NSA)が強化委員会の新体制を発表。
強化委員長に元JPSA理事長の牛越峰統、代表コーチに田中樹が就任した。

これまでもNSAとJPSAは協力体制にあったが、今回の連盟をまたぐ人事で日本サーフィン界がひとつになる強化体制になった。
更に秋にはJPSAが「S.LEAGUE」始動のプレゼンテーションを行い、2024年は新しいプロリーグが始まる。

コンテストだけがサーフィンではないが、この辺の動きの注目度は高くなるだろう。

2位 青春真っ盛り 70代女子サーファー2人 波乱万丈の人生の先に海との出会い

Photo:Chiaki Sawada

コロナ禍で一日1時間1秒でも大切に生きなければと改めて考えさせられた方も多いのでは?

年末に届いた70代女子サーファーの記事は大きな反響があり、「勇気をもらった」というコメントもあった。
人生に遅すぎることはなく、特にサーフィンはコロナ禍の影響で高齢者デビューも多い。

70代で青春真っ盛りとは、なんと素敵なことだろう。
そして、誰にでもその権利はあるし、少しの行動力で叶えることが可能なのだ。

1位 【訃報】小川直久 逝去

Photo: THE SURF NEWS / Yasuma Miura

1995年のJPSAグランドチャンピオン、日本が誇るパイプライナーでもある千葉・鴨川の小川直久の訃報が2023年のアクセスランキングトップになった。

難病の潰瘍性大腸炎が悪化して大腸がんと診断。がんの摘出手術をして再発防止のために抗がん剤治療を行ない、コンテスト復帰を目指していたが、2023年5月23日にこの世を去ってしまった…。

難病と闘っていた彼の訃報は一般のニュースでも報じられたほど社会に大きな影響力を与えていた。


2024年はサーフィン競技2回目となるパリ五輪が行われます。

THE SURF NEWSでもパリ五輪関係の記事をできるだけ早く分かりやすい解説を加えてお伝えしようと考えています。
その他、国内外の最新ニュースや、サーフィンの魅力をお届けできるように尽力して参ります。

2024年も新たな波に乗り、新たな冒険に挑むサーファーと一緒に素敵なサーフィンライフを共有できることを楽しみにしています!
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(THE SURF NEWS編集部)

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