現地時間1月13日、5日間に渡って行われたWSL主催の20歳以下のサーフィン世界一を決めるWJCこと『SAMBAZON World Junior Championships』が終了。
アンディ・アイアンズ、ジョエル・パーキンソン、エイドリアーノ・デ・ソウザ、ジョーディ・スミス、ガブリエル・メディナ、イーサン・ユーイングなど、そうそうたるメンバーが獲得してきた由緒あるタイトルを手に入れたのは?
シエラ・カーが2団体連続優勝の偉業を達成
最終日のオーシャンサイドのコンディションは前日よりサイズダウンした公式2-3ftレンジ。
風が吹く前のクリーンな時間帯にメンズ、ウィメンズ共にSFとファイナルが行われていた。
ウィメンズサイドはブラジル開催の『2023 ISA World Junior Surfing Championship』で優勝したばかりのシエラ・カー(AUS)がアメリカのQSリージョナルカレントリーダーでWJCにはワイルドカードで出場したゾーイ・ベネデットを倒して優勝。
16歳にしてISA、WSLと連続でジュニアタイトルを獲得する偉業を達成した。
「最高のヒートだったわ。優勝できて最高の気分。この大会では良いサーフィンをできていなかった気がするけど、ファイナルでは全力を尽くし、それを挽回できて興奮しているわ。CSに出場できるなんて予想もしていなかった。すっかり忘れていたわね。最高よ。会場のみんな。ライブを見てくれている全ての人に感謝したい」
ファイナルではゾーイがオープニングウェーブで8.00と幸先良いスタートを切ったが、その後は完璧にシエラのペース。まだ荒削りながら、フロントサイドのレールワークで7.83に9.00を重ね、 トータル16.83の圧勝となった。
ビーチに戻った後、出迎えた父のジョシュとハグを交わしてからインタビューに答えていた。
16歳のシエラはジョシュの娘として幼少の頃からなにかと話題になっていたが、本格的に競技をスタートしたのはここ数年のこと。
2024年のCSでどれだけ彼女のサーフィンが通用するのか?
一気にCTクオリファイを果たすのか?
世界中のメディアが注目することだろう。
サンクレメンテのジェット・シリングが自国開催を制する
メンズサイドはイベントを通して開催国のアメリカ勢、ブラジル勢、オーストラリア勢が活躍。
最後はサンクレメンテのジェット・シリングが強烈なバックハンドでスコアを重ね、マウイ島のジャクソン・バンチを完璧に抑えて優勝。
ファイナル直後のインタビューは嬉しさの余り、泣きながら話していた。
「とても特別な優勝さ。信じられないね。まず最初に神と家族に感謝したい。彼らが私のためにしてくれたすべてに感謝するよ。自分にとって本当に特別さ。友達がみんながここにいる中での優勝、ただ夢のようにも思える。みんなに感謝するよ。今年はもっと一生懸命トレーニングして友人が待つCTに入りたいね」
ジェット・シリングは2023年CSで結果を残し、2024年CTにコール・ハッシュマンド、クロスビー・コラピント、ケイド・マトソン、ソーヤ・リンドブラッドと4名のクオリファイを達成したサンクレメンテクルーの一人。
ジェット自身はCS15位と一歩及ばなかったが、まだ20歳でチャンスは十分にある。
優勝直後は真っ先に彼らがジェットの元に駆け寄り、喜びを分かち合っていた。
『SAMBAZON World Junior Championships』結果
1位 ジェット・シリング(USA)
2位 ジャクソン・バンチ(HAW)
3位 レヴァイ・スローソン(USA)、レオ・カサル(BRA)
5位 ヘイター・ミュラー(BRA)、ライアン・カイナロ(BRA)、ジャーヴィス・アール(AUS)、ジョエル・ヴォーン(AUS)
ウィメンズ
1位 シエラ・カー(AUS)
2位 ゾーイ・ベネデット(USA)
3位 ソル・アギレ(PER)、タリア・スウィンダル(USA)
5位 エリン・ブルックス(CAN)、ハニレ・ゴンサレス・エチャバリ(EUK)、ローラ・ラウップ(BRA)、ベラ・ケンワーシー(USA)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)