Photo: ISA/Sean Evans

2024年パリ五輪の選手選考最後となる『2024 ISA World Surfing Games』開催前に知っておくべき10の知識

2月23日〜3月3日にプエルトリコで2024年パリ五輪の最終選考を兼ねたWSGこと『ISA World Surfing Games』が開催される。
2024年パリ五輪の選手選考最後となる重要なこのイベント開催前に知っておくべき10の知識をお伝えします。

日本代表は以下。

五十嵐カノア
コナー・オレアリー
稲葉玲王

都筑有夢路
松田詩野
前田マヒナ

最後の2024年パリ五輪の選手選考

2024WSGはサーフィン競技2度目のオリンピックとなるパリ五輪の最後の選手選考を兼ねたイベント。

266名が参加して男子は上位5名、女子7名が出場権を獲得する。

なお、すでに出場権を獲得している選手は以下。

1. 2023年CT枠
フィリッペ・トレド(BRA)
グリフィン・コラピント(USA)
イーサン・ユーイング(AUS)
ジョアオ・チアンカ(BRA)
ジャック・ロビンソン(AUS)
ジョン・ジョン・フローレンス(USA)
レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
五十嵐カノア(JPN)
ジョーディ・スミス(RSA)
マシュー・マクギリヴレイ(RSA)

カリッサ・ムーア(USA)
タイラー・ライト(AUS)
モリー・ピックラム(AUS)
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
ジョアン・ディファイ(FRA)
ブリッサ・ヘネシー(CRI)
テレッサ・ボンバロ(PRT)
キャロライン・マークス(USA)

2.2023WSG枠
ビリー・ステアマンド(NZL) 
稲葉玲王(JPN) ★カノアのCT枠で繰り上げ
カウリ・ヴァースト(FRA)
アラン・クリーランド・ジュニア(MEX)

松田詩野(JPN)
サラ・バウム(RSA)
サフィ・ヴェット(NZ)
ヴァヒネ・フィエロ(FRA)

3.2023年パンアメリカンゲームス枠
ルーカ・メシナス(PER)
サノア・デンプフル=オリン(CAN)

追加枠

2024WSGは個人のクオリファイに加え、男女別の優勝国にそれぞれ1枠が追加される。
基本的に男女各国2枠だが、それが3枠になる。

同じく2022WSGも男女別の優勝国にそれぞれ1枠が追加されており、この枠は獲得国が独自の選考で出場選手を決定できる。
男子は日本が獲得しており、コナー・オレアリーが内定。
女子はアメリカが1枠を獲得している。

世界最高のサーファーが勢揃い

2024WSGは2023WSG勝者のアラン・クリーランド(MEX)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)など合計9名の金メダリストが参加する。

また、東京五輪に参加した40名の内、27名が参加。
金メダリストのカリッサ・ムーア(USA)、銀メダリストの 五十嵐カノア((JPN)、胴メダリストの都筑有夢路(JPN)も含まれている。
27名はすでにパリ五輪の出場権も獲得している。

カリッサの他、ガブリエル・メディナ(BRA)、タイラー・ライト(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(USA)、フィリッペ・トレド(BRA)、キャロライン・マークス(USA)と6名のCTチャンピオンも参加する。

プエルトリコ

(すでにフリーサーフィンの模様が更新されている)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

プエルトリコは正式にはプエルトリコ自治連邦区と呼ばれるカリブ海北東に位置するアメリカ合衆国の自治的・未編入領域。
首都はサンファンで、公用語はスペイン語と英語。
プエルトリコの意味はスペイン語で「美しく豊かな港」

会場は北大西洋に面した島北部のアレシボ。
ハードなリーフブレイクのマルガラとレフト中心のエルピコ、ラストリアル。

サーフライダーファウンデーションとの取り組み

ISAはサーフライダーファウンデーションと協力。
サーフィン界をリードする組織として環境保護に積極的に取り組み、持続可能な未来の創造に貢献している。

海洋汚染を防ぐため、全てのイベントで使い捨てプラスチックの完全廃止を約束している。

2024WSGもそれは同様で、プエルトリコの素晴らしい沿岸および海洋資源の保護を支援する。
また、教育プログラムの実施や専門家による講演やワークショップを通して参加者や地域住民に環境問題への意識を高める努力をする。
その模様はISA公式サイトやSNSでも詳しく知ることができる。

2月22日にはISAとサーフライダーファウンデーションの他、アスリート、イベントパートナー、保全専門家と共に開催地のマルガラ近くのマングローブを回復するための活動を行なう。
マングローブは、海岸線の侵食を防ぎ、海洋生物の生息地を提供するなど、重要な生態系である。

ライブ中継

ライブ中継は2月23日〜3月3日にhttps://www.isasurf.org/で配信される。

2024WSGに関する結果、チーム、写真、動画、ニュースについてもISA公式サイトで随時更新される。

現地時間2月23日朝7時は日本時間の同日夜8時。

ISA60周年

(2022WSGで金メダルを獲得したカノア)
PHOTO: ISA / Pablo Franco

2024年でISAは60周年を迎える。
元々はISF(International Surfing Federation)と呼ばれていた組織で、1964年にオーストラリアのマンリービーチで最初のワールドチャンピオンが誕生。
以降、五大陸で様々な大会が続いており、中でもWSGはISAの主要なイベントになっている。
東京五輪のクオリファイイベントとしては2019年に宮崎、2021年にエルサルバドルで開催。

WSGの過去の金メダリストは、東京五輪の金メダリスト、イタロ・フェレイラ(BRA)、五十嵐カノア(JPN)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、チェルシー・ヘッジ(AUS)、ジョーディ・スミス(RSA)、コートニー・コンローグ(USA)、ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)など。

男女平等化の流れが続く

2024WSGは競技者の45%が女性。
ISAは2017年以来、全てのイベントで男女同数の枠を提唱しており、この枠は年々均等になっている。

また、イギリス領ヴァージン諸島とスロバキアが初めて代表選手を派遣する。

スケジュール

(開会式の儀式、各国から持ち寄ったビーチの砂を一つの容器に注ぎ、サーフィンを通じての世界平和を願うサンズ・オブ・ザ・ワールド)
Photo: ISA/Pablo Franco

・2月23日: パレード・オブ・ネイションズ / 開会式
・2月24日〜3月2日: 大会日
・3月3日: 決勝日、閉会式

SNS

2024WSGの写真、動画などの最新情報はSNSで随時投稿される。
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あなたが投稿する際には公式ハッシュタグ「#ISAworlds」を忘れずに!

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ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

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