(日本代表 浜瀬海) Photo: ISA/Pablo Jimenez

『ISA World Longboard Championship』開催前に知っておきたい10のことプラスα

4月19日〜25日にエルサルバドルでISA主催のロングボード世界選手権、WLCこと『ISA World Longboard Championship』が開催される。
パリの次の2028年ロス五輪ではロングボードが競技として採用される可能性があり、WLCはそのモデルとして非常に注目されるイベントになる。

昨年の参加人数を上回る

2024年のWLCは39カ国129人のアスリートが参加。
これは昨年を上回る過去最高の記録であり、2連覇を決めたフランス代表もそれに含まれる。

過去最高の男女平等

ISAは2017年に男女平等に向けてフォーマットを見直し、女性の参加を推進してきた。
毎年WLCは女性の参加人数の記録を更新している。

2024年のWLCは男女の参加人数が過去最高に平等に近いイベントになる。
女性の比率は61人と48%を占める。

アリス・レモーン 3連覇なるか?

(2023年に完全優勝を果たしたフランス)
Photo: ISA/Pablo Franco

2023年のフランス金メダルに大きく貢献したアリス・レモーン。
今年は史上初の3連覇が期待されている。

しかし、今年はハワイ代表が復活して3xのホノルア・ブロムフィルド、2023年ランキング2位のケリス・カレオパアを送り込んでいるため、簡単にはいかないだろう。
ハワイは2023年にWSLで念願のワールドタイトルを獲得したカイ・サラス、カニエラ・スチュワートと最強の布陣を敷いている。
ホノルア以外はカイのシェイプしたボードに乗っているのも興味深い。

その他、アメリカのレイチェル・ティリー、2023パンアメリカンゲームズ金メダリストのペルー代表、マリア・フェルナンダ・レイエスと強豪が揃っている。

3人の金メダリスト

2024年のWLCには3人の金メダリストが参加する。
2010年の金メダリスト、ブラジルのロドリゴ・スファイアーを始め、2018年の金メダリスト、ハワイのカイ・サラス。
2019年の金メダリスト、ペルーのピッコロ・クレメンテが二つ目の金メダル獲得を目指す。

その他、WSLでも活躍するフィリピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル、イギリスのベン・スキナー、オーストラリアのデクラン・ワイトン。
ハワイのカニエラ・スチュワートなどがメダル候補の筆頭だろう。

オリンピック競技への道

Photo: ISA/Jersson Barboza

ISAは東京五輪で実現したショートボードに続き、ロングボードのオリンピック競技への潜在的な価値を長く認識している。
すでにショートボードは2028年ロス五輪で正式種目になった今、ロングボードの採用も国際オリンピック委員会(IOC)とLA28主催者に提出している。
決定される2025年前半に向けてISAとロングボードコミュニティは世界中で成長させ、発展させることの重要性を強調している。

WLCの歴史

WLCの歴史は1988年のプエルトリコ大会から始まる。
当初はWSGの一環として行われ、2013年まで続いた後、ペルーで始めて単独イベントになった。

ISAとエルサルバドル

国を挙げてサーフシティを掲げているエルサルバドルはISAと強い関係を築いている。

2024年のWLCは過去6年間で6つ目のISAイベントになり、2023年、2024年と2年連続の開催地に選ばれている。

その他、2019年の『World SUP and Paddleboard World Championship』、2022年の『World Junior Surfing Championship』
WSGは五輪の選手選考も兼ねて2021年と2023年に行われた。
更に5月3日〜12日は『World Junior Surfing Championship』が開催される。

観戦方法

2024年のWLCは4月19日から25日にISA公式サイトでライブ中継が配信される。
その他、結果やチーム名簿、写真、動画など大会に関するニュースはウェブサイトで更新される。

また、ライブ中継はISAのFacebook、YouTubeチャンネルでも視聴可能。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

スケジュール

4月18日 午前10時 プレスカンファレンス(クラブサルバドレーニョ)
4月19日 午後4時 開会式(カサデマール)
4月20日〜24日 競技日
4月25日 ファイナルと閉会式

SNS

ISAは大会のライブ中継の最新情報を始め、写真、ビデオをソーシャルメディアに投稿する。
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プラスα 4名の日本代表

(数日前に旅立った日本代表) Photo: NSA

日本代表は3月6日に太東で開催された選手選考で決定。
浜瀬海、井上鷹、田岡なつみ、吉川広夏の4名が出場する。

NSA公式サイト:https://www.nsa-surf.org/

(THE SURF NEWS編集部)

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