西オーストラリアのマーガレットリバーで開催中のCT第5戦『Western Australia Margaret River Pro』は不安定なコンディションが続いているが、現地時間4月18日にメインブレイクの南側に位置するその名もサウスサイドに移動してウィメンズのRound of 16が全て進行。QFを戦うベスト8が決定した。
3ヒートのみ進行した前日はインディア・ロビンソン(AUS)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、モリー・ピックラム(AUS)が勝ち上がった一方、ジョアン・ディファイ(FRA)、イザベラ・ニコルス(AUS)、アリッサ・スペンサー(USA)が敗退。
イザベラ、ルーキーのアリッサはこの敗退でミッドシーズンカットでのCS落ちが確定してしまった。
唯一の9ポイントを出したケイトリン
公式3-4ftレンジのスモールコンディションながら形良いレフトの勝負となったこの日。
2008年以来、初めて使用したサウスサイドはクオリティの高いリーフブレイクで、改めて西オーストラリアのポテンシャルの高さを示していた。
ハイエストスコアを出したのは現在世界ランク1位でイエロージャージを着るケイトリン・シマーズ(USA)で、際どいセクションへのアプローチを連発。9.10と7.33を出してトータル16.43。
ソフィ・マックロック(AUS)に圧勝した。
引退したカリッサ・ムーア(HAW)のスポットに入ったソフィはサンセットビーチでの第2戦からの参戦になったが、Round of 16が壁となり、ミッドシーズンカットでのCS落ちが確定した。
一方、ルーキーのソーヤ・リンドブラッド(USA)はベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)を倒してQF進出を決め、ミッドシーズンカットのクリアに望みをつなげている。
「残り20分まではリラックスしていたんだけど、気が付いたら残り4分になっていたの。3本のセットをください!と願ったらその通りになったのよ。コンテストがこの場所に移動するだろうなと思い、ウォームアップを行なっていたの。地元のロワーズのような波で楽しかったわ」
グーフィーフッターのソーヤは終了間際にフロントサイドのカービングとバーチカルなスナップのコンボで8.10をスコアして逆転に成功。
サンクレメンテクルーが湧いた瞬間でもあった。
次のQFはサリー・フィッツギボンズ(AUS)とミッドシーズンカットをかけての重要なヒート。
Round of 16でキャロライン・マークス(USA)を終了間際に逆転したサリーは、「今週は何が起ころうとも、最後まで戦いたいと思う。戦い続け、自分のサーフィンを見せる機会を与えたい。このイベントの後にどんな道を歩むかは重要ではない。ただサーフィンをして進化し続けたいと思っている。タイラーが勝ったと聞いたので、刺激を受けたわ」と話していた。
後半戦進出を決めたタイラー
ポルトガルで2位になったものの、残り試合は全て9位でランキング10位でマーガレットリバー入りしたタイラー・ライト(AUS)はこのラウンドでタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)を倒してミッドシーズンカットをクリアした。
やはり、終了間際の逆転で、3つのビッグターンによる7.83が決め手。僅か0.03ポイント差の勝利だった。
「この数日間、私にとっては全てのヒートが重要だった。あのヒートは海のおかげだったわ。スコアを出すには、あなたの助けが必要なのと頼んだほどよ。この仕事が大好きだし、あの波を生み出してくれた海には本当に感謝している。私はかなり現実主義なの。自分の仕事のために戦っているのよ。こんな楽しんでやっているシーズンは初めて。年齢を重ねる毎に変わってくるけど、自分自身への信頼は失ってはいけないわ」
タイラーがシーズン後半戦進出を決めた一方、ライブランキング10位のレイキー・ピーターソン(USA)はブリッサ・ヘネシー(CRI)に敗れてしまい、ミッドシーズンカットは他選手の結果に委ねられることになった。
ネクストコールは現地時間4月19日の7時15分(日本時間の同日8時15分)
波予報ではウェイティングピリオド最終日の4月21日に大きな南西ウネリが入り、コンディションも良いと予想されているが、残りのヒート数を考えるとそこまでにイベントを進行させる必要がある。
19日、20日では19日の方がポテンシャルがある。
(空海)