(石井有沙) Photo: ISA/Sean Evans

日本は渡邉壱孔、石井有沙がメインラウンドを進み、国別暫定5位『ISA World Junior Surfing Championship』6日目

そろそろクライマックスを迎えるジュニアの世界選手権、『ISA World Junior Surfing Championship』

大会6日目となった現地時間5月9日はイベント初のパーフェクト10がU18ボーイズに出場しているオーストラリアのチームキャプテン、デイン・ヘンリーによるフルローテーションエアーで生まれた。

国別ランキングでは、1位が同率でオーストラリアとハワイ。
オーストラリアはメインラウンドにまだ5名のサーファーが残り、それは全体の1/4を占めている。

3位にアメリカ、4位にブラジルと続く。
まだ敗退者が2名のみの日本は5位とメダル圏内。

渡邉壱孔、石井有沙がメインラウンドを進む

(R5進出を決めた渡邉壱孔)
Photo: ISA/Sean Evans

前日に進行した441人から243人に絞られたリパチャージラウンドR2ではU18ガールズの清水ひなの、U16ガールズの高橋花音、森舞果が共に通過した一方、U18ボーイズの小野里弦は敗退して65位でフィニッシュした。

大会6日目に行われたメインラウンドR4ではU18ボーイズの渡邉壱孔が7.93を含むトータル14.26でトップ通過、ブラジル代表と共にR5進出。
U16ガールズの石井有沙はオランダのゾーイ・ザイツと共に2位でR5行きを決めた。
一方、U18ガールズでは松野杏莉が両部門で勝ち上がっているフランスのティヤ・ゼブロウスキなどとのヒートで4位でリパチャージ行き。

(渡邉壱孔) Photo: ISA/Sean Evans

リパチャージラウンドではR2でU18ボーイズの長沢侑磨がトップ通過。
U16ボーイズの足立海世、岡野漣もトップ通過

R3ではU18ガールズの清水ひなのがトップ通過。
U16ガールズは高橋花音が2位通過、森舞果は3位で敗退となった。

U16ボーイズのリパチャージR4に入った髙井汰朗。U18ガールズリパチャージR4に入った池田美来はこの日出番がなかった。

(リパチャージラウンドR3に進んだ長沢侑磨) Photo: ISA/Pablo Jimenez
(岡野漣) Photo: ISA/Jersson Barboza
(リパチャージラウンドR3進出の高橋花音) Photo: ISA/Jersson Barboza
(足立海世) Photo: ISA/Jersson Barboza

2022年以来の10ポイント

(デイン・ヘンリー)
Photo: ISA/Sean Evans

連日グッドコンディションに恵まれているエルサルバドルでもパーフェクト10は出ていなかったが、大会6日目はオーストラリアのデイン・ヘンリーが完璧なフルローテーションエアーをメイク。
CT選手のようなアピールも出たこのライディングにWJSCでは2022年のエルサルバドル大会以来となる10ポイントがコールされた。

このヒートは現在国別でオーストラリアと同率首位のハワイのリラン・ビーバーズ、ジャクソン・ドリアンとの戦いとなり、デインは6.67のバックアップスコアを重ねてトータル16.67でトップ通過を果たした。

「オールラウンドサーファーとして見られたいと思ってるし、実際そうなんだよね。最近インスタグラムにはエアーばかり載せてたから、全然伝わってないと思うんだけど、前のヒートの8ポイントは本当にいい波に乗れた感じがした。今回のヒートは自分の好きなエアーに戻ったんだ。次のヒートでは2本の10ポイントを目指したい。チャンスはあったと思う。今日の自分のサーフィンには満足してるし、次のラウンドが楽しみさ」

R3ではレールサーフィンでスコアを出し、R4ではエアーで10ポイントを出したオーストラリアのチームキャプテンでもあるデイン。
R5は渡邉壱孔と2023年リオ大会のU16の金メダリスト、スペインのハンス・オドリオゾラを含めたカードになる。

(デイン・ヘンリー)
Photo: ISA/Sean Evans

両部門で勝ち上がっているスーパーガール

(13歳のティヤ・ゼブロウスキ)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

今回のWJSCに参加している54カ国441人の内、男子18人、女子19人がU18、U16の両部門に参加。
日に日に敗退者が増えているが、フランスのティヤ・ゼブロウスキは両部門でR5進出を決めている。
彼女がまだ13歳だということも特筆しておきたい。

また、オランダのゾーイ・ジーツも両部門でR5進出。彼女もまだ15歳と二人のスーパーガールのイベント後半の活躍に注目が集まっている。

(オランダのゾーイ・ザイツ)
Photo: ISA/Sean Evans

その他、U16ボーイズに出場しているイングランドのルーカス・スキナーがR4でイベント2本目の9ポイントライドと同部門のヒートトータルのトップ5の内、3つを占める活躍。
バックハンドで9.00、フロントハンドで8.27、トータル17.27と全く隙がないサーフィンを魅せている。
オーストラリアのオーシャン・ランカスターとマーヴェリック・ウィルソンも好調さを維持してR5進出を決めている。

U18ガールズではハワイのヴァイヒティ・インソ、アメリカのサラ・フレイヤーがスコアを伸ばしている。
中国のスーチー・ヤンも安定したライディングでR5へ。

(イングランドのルーカス・スキナー)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(ハワイのヴァイヒティ・インソ)
Photo: ISA/Sean Evans
(アメリカのサラ・フレイヤー)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(中国のスーチー・ヤン)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

リパチャージではインドネシアが活躍

(ディラン・ウィルコクセン)
Photo: ISA/Jersson Barboza

リパチャージラウンドでは2010年以来、WJSC2度目の出場となるインドネシアの選手が6名中、3名リパチャージラウンドを勝ち上がった。

特にU16ボーイズのディラン・ウィルコクセンがスコアを伸ばし、U16ガールズのスリ・ジャブリクは残り数分で逆転を決めて興奮気味にインタビューに答えていた。

「オーマイゴッド!心臓がばくばくしたわ。凄く緊張した。最後の2分くらいで最後の波に乗ったと思う。バリ島からこんなに遠くまで来たのに負けたくなかったし、母国を誇りに思いたかった」

(スリ・ジャブリク)
Photo: ISA/Jersson Barboza

コンテスト7日目は5月10日朝7時(日本時間同日の22時)にスタート予定。
スケジュールは以下。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。