(カレントリーダーのジョン・ジョン)PHOTO:© WSL/Aaron Hughes

CT第7戦『Surf City El Salvador Pro』開幕!

現地時間6月6日、全9戦で争われる2024年CTの第7戦目となる『Surf City El Salvador Pro』がライトのポイントブレイク、プンタ・ロカで開幕!
公式4-6ftレンジのグッドコンディションでメンズ・ウィメンズ共にOpening Round、ウィンメンズは敗者復活戦のElimination Roundまで進行した。

カレントリーダーのジョン・ジョンが好調なスタート

(エアーでもスコアを稼いだジョン・ジョン)
PHOTO:© WSL/Aaron Hughes

メンズは22名、ウィメンズは10名に絞られたシーズン後半は前半とフォーマットが変わり、3人ヒートのOpening RoundではトップだけがRound of 16に進み、他の2名はElimination Round行きとなる。

メンズサイドではタヒチでの2位で2021年以来のカレントリーダーの座を手に入れたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がパワフルなターンとエアリアルでトータル16.33を揃えた。
ローカルワイルドカードのブライアン・ペレス、リアム・オブライエン(AUS)も7ポイントを出す激しいヒートだったが、最後にスコアした8.50が勝利の決め手となった。

「波待ちは長いけど、波が入れば素晴らしいコンディションだよね。あのヒートは7ポイント後半でスタートしたのが良かった。リアムが6.20を出した時に自分のポジションが深過ぎたのが唯一のミスだったよ。最後の波はラッキーだった。あれは良い波だったね。セクションを見つけられればエアリアルには良いコンディション。最初のヒートはいつも少し緊張するけど、今日みたいにグッドスコアから始まるとやりやすいね。もし、兄弟だけでサーフィンしていて、他に誰も入っていなかったら、興奮しちゃう波だよ」

ファイナル5をかけての争い

(ガブリエル・メディナ) PHOTO:© WSL/Aaron Hughes

全9戦終了後のランキングトップ5で最後にワールドタイトルを争うCT。

エルサルバドルを入れると残り3戦。
上位陣の戦いは熾烈である。

Opening Roundではジョン・ジョンの他、グリフィン・コラピント(USA)、ジャック・ロビンソン(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)とトップ4が勝ち上がった一方、タヒチでの優勝で一気に5位に浮上したイタロ・フェレイラ(BRA)は爆発したガブリエル・メディナ(BRA)の餌食となり、Elimination Round行きになった。

(ガブリエル・メディナ) PHOTO:© WSL/Aaron Hughes

残り3戦での成功でファイナル5入りを狙うガブリエルは、「エルサルバドルに来れて嬉しいし、自分のパフォーマンスにも満足しているよ。素晴らしい波だね。ヒート後半は波数が少なくなった。前半は最高だったけどね。全て感覚でやっている。波を見てから決めることを心がけていたんだ。良い波だけを選んだよ。ウォールになる波を選んだことが勝因だと思うね」と話している。

その他、8.87のハイエストスコアと16.64のハイエストヒートスコアを出したヤゴ・ドラ(BRA)を始め、ジョーディ・スミス(RSA)、ジェイク・マーシャル(USA)がベスト16入り。
五十嵐カノア、コナー・オレアリーの日本勢と和井田理央(IND)、久々にCTに復帰したジョアオ・チアンカ(BRA)などがElimination Round行きを強いられている。

(五十嵐カノア) PHOTO:© WSL/Aaron Hughes

ウィメンズも上位陣が強い

(ブリッサ・ヘネシー) PHOTO:© WSL/Aaron Hughes

ウィメンズサイドもブリッサ・ヘネシー(CRI)、ケイトリン・シマーズ(USA)、モリー・ピックラム(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)のランキング上位4名が揃ってラウンドアップ。
ウィメンズは人数が少ないため、一気にQF進出となる。

最後にヒートのハイスコアとなる7.17を出して追い上げてきたベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)をかわしたブリッサは、「素晴らしい波ね。他に誰もいないグラッシーなコンディションでサーフィンできたのは本当に特別だったわ。これ以上何を望むの?って感じよ。私にとって故郷の中米にいることはとても特別で、プラビダの良いエネルギーを感じている。イエロージャージは多くの挑戦を伴う。でも、それは自分を上げるか下げるかのどちらかだと思う。プレッシャーもあるけど、この色は私にとって何を意味しているのか?それはポジティブさと明るさを象徴しており、エルサルバドルがそれを体現していると感じるの」とコメントを残した。

5位のキャロラインが生き残る

(キャロライン・マークス) PHOTO:© WSL/Aaron Hughes

Opening Roundで敗れたランキング5位のキャロライン・マークス(USA)は、Elimination Roundで2年連続でワイルドカードを得たレイラニ・マクゴナグル(CRC)と対戦。
ミドルスコアの争いの末、7.67を出したキャロラインがこの勝負を制した。
エルサルバドルのキャロラインはディフェンディングチャンピオンでもある。

「今朝のヒートは興味深かった。優先順位のリズムが悪く、いくつかのミスもして追い込まれたの。敗者復活戦は避けたかったけど、波が良くなり、コンスタントに入るようになった。潮の関係で安定したヒートになり、楽しかったわ。ただサーフィンをしたかったから、波を待つのは避けた。エルサルバドルは相性が良い。一昨年はしばらく休んだ後の最初のイベントで、昨年はワールドタイトルを争うために最初に優勝したイベントだった」

その他、タヒチでウィメンズ初の10ポイントを出したタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)がベスト8入りを果たしている。

ネクストコールは現地時間6月7日の6時30分で7時5分にスタート予定。
日本時間同日の22時5分スタート予定。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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