2021年から始まったレギュラーシーズンのトップ5によりワールドタイトルを1日で決める『WSL Finals』
このプレーオフのようなシステムの会場はWSLのお膝元であるカリフォルニアのローワートラッセルズで3年連続で行われ、2024年もスポンサーは「Rip Curl」から「Lexus」に変わったものの、同じ会場で行われる。
WSLはこの会場が2025年にフィジーのタバルア島・クラウドブレイクに変わることを発表した。
ターンとエアーで争ってきたローワートラッセルズからシャローなリーフで割れるレフトのバレルオンリーのダイナミックな波でワールドタイトルが決まることになる。
フィジー戦の歴史
初めてCTがクラウドブレイクで行われたのは1999年。
その年のワールドチャンピオンでもあるオッキーことマーク・オクルーポが記念すべき第一回目のトロフィーを獲得している。
最多優勝記録はケリー・スレーターの4回。ダミアン・ホブグッド、ガブリエル、マット・ウィルキンソンが2回の優勝。
ケリー・スレーター、アンディ・アイアンズを除くとフロントサイドとなるグーフィーフッターが全て制しているのも特徴。
1990年からフィジーに通っているケリーは2013年、2015年に10ポイント2本のパーフェクトヒートを達成。
2015年に優勝したオーウェン・ライトもR5とファイナルでパーフェクトヒートを達成するなど、10ポイントが生まれやすい波でもあり、ワールドタイトルを決めるのには最高の舞台となる。
なお、レギュラーシーズンで最後に開催されたのは2017年で、今年は7年ぶりに復活する。
それも初の最終戦で、8月20日〜29日に『Corona Fiji Pro』として開催される。
2026年は未定
WSLとフィジー政府は2024年から2026年までの3年間の契約を結び、CTが開催される。
2024年はレギュラーシーズンでの1戦、2025年は『WSL Finals』としてだが、2026年は未定としている。
「フィジーの波と温かいもてなし。私たちは世界中のサーファーを待っています。フィジーがワールドクラスのサーフィンの地であることを紹介できることを楽しみにしています。このイベントは、フィジーの世界的な知名度を高めるだけでなく、地域社会を活性化し、地元のサーファーたちを鼓舞します。フィジーがこのイベントの究極の目的地であることを認めてくださったWSL、心より感謝致します」
フィジー政府観光局CEO ブレント・ヒル
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)