パリ五輪によるCTのスケジュール変更で招待制の特別イベントとなった今年のJ-Bay戦。
その名も『J-Bay Classic』はオッキーことマーク・オクルーポ(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ステファニー・ギルモア(AUS)の3人のワールドチャンピオンを含む豪華なメンバーを揃えて現地時間6月19日に開幕。
初日はツインフィンラウンドとチームチャレンジが行われた。
チーム ギルモアが優勝
今イベントの目玉でもあったオッキー、エイドリアーノ、ステファニーをキャプテンとしたチーム戦。
75分間1ヒートで6人1チーム毎に海に入り、それぞれのハイスコアを合計して争われた。
つまり、パーフェクトスコアは60点。
面白いのは、二人のサーファーが同時に波に乗ってクロスオーバーを成功させた場合、それがポイントに合算されること。
参加チームは以下。
【チーム デ・ソウザ】
セージ・エリクソン
スティービー・ソーヤー
シエラ・カー
トラビス・ロギー
ジョシュ・カー
【チーム ギルモア】
サリー・フィッツギボンズ
ジェームズ・リビンク
ショーン・ホルムズ
マイケル・フェブラリー
マット・ウィルキンソン
【チーム オッキー】
ココ・ホー
ジョッシュ・フォークナー
サラ・バウム
フレデリコ・モライス
ルーク・トンプソン
最初にチームデ・ソウザが27.60を出してスタートラインを設定。
キャプテンとジョシュ・カーがヒートのハイスコアを出していた。
次にチームギルモアがキャプテンとマイケル・フェブラリーのハイスコアを中心に29.90を出し、更にキャプテンとローカルのジェームズ・リビンクによるクロスオーバーで7ポイントを合算。
36.90でチーム デ・ソウザを上回った。
最後にチームオッキーがフレデリコ・モライスとローカルのジョッシュ・フォークナーがタンデムで4.00をスコア。合計30.57で迫ったが、僅差でチーム ギルモアに軍配が上がった。
ツインフィンラウンド
『J-Bay Classic』はチーム戦以外も独特のフォーマットで進行。
個人のR1はツインフィン、スラスターでそれぞれ行われ、ベスト1スコアで勝負。
その後にボーナスラウンドが行われ、SF、ファイナルに続く。
ツインフィンではまずウィメンズはハワイのココ・ホーがバレルをメイクして8.83をスコア。
ステファニーと南アフリカのサラ・バウムを倒した。
「楽しく見えるようにサーフィンしたわ。ちょっと緊張しちゃったけどね。波数が少し少なかったので、ウォールのある大きな波に乗れて勝てて良かった。ハイスコアが必要だと思い、バレルを狙ったのよ。成功して嬉しい」
メンズサイドでは歴史に残るような完璧な波に恵まれた二アスでのQS5,000『Nias Pro』でもツインフィンに乗っていたオージーのジョシュ・カーがマット・ウィルキンソンとスティービー・ソーヤーを抑え、8.17をスコアしてトップに立った。
「横に走りすぎてしまった波が何本かあったけど、もっと自由に動けるんじゃないかなと考えたんだ。ハイスコアを出した波ではテールを少し抜くことができて気持ち良かったね。波が上がるのが楽しみ。次はオーバーヘッドの波でやりたいね。この波はツインフィンに合っていると感じる。速い波をグライドしていくのは凄い気持ち良いよ」
二アスのバレル波でもJ-Bayのカービングメインの波でも結果を出している自らが始動した新しいサーフボードブランド「Draft Surf」のツインフィン。
本格的なローンチを待ち望んでいるサーファーも多いだろう。
ハイエストはマイケル・フェブラリー
J-Bayでツインフィンを乗らせたら世界一と言われているマイケル・フェブラリーが持ち前のスタイル全開でツインフィンラウンドのハイエストとなる9.00を出していた。
長くしなやかな手足を利用した彼のライディングは芸術的であり、ハイラインを駆け抜けて弧を描いき、CTを超えたサーフィンそのものの魅力と美しさを伝えていた。
「少しずつ少しずつ良くなっているね。波が入れば、本当に楽しい。その波をアウトに出て待つだけさ。良いスコアを出せて嬉しいね」
WSL特別戦『J-Bay Classic』はスラスターラウンド、ボーナスラウンド。
SF、ファイナルと続く。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)