エイトン・オズボーンが人生2度目のエアーで優勝!『Stab High Japan』

テキサス州ウェイコにあるBSRサーフリゾートと同じパーフェクトスウェルを搭載したウェーブプール、静波サーフスタジアムで2日間に渡って開催された『Stab High Japan』

6月23日の最終日は初日の晴天から一転して梅雨らしい雨。
更にライトの波には良くない風が吹いていたが、15歳以下女子のレディバーズに参加しているタヒチのキアラ・グールドによるフロントサイドのストレートエアーにより、一気に会場のボルテージが上がった。
このライディングは50点中40点がスコアされた。

レディバーズ

via Stab High instagram

レディバーズではキアラの他、中国出身コロラド在住の12歳、パティ・ジョウが37点をスコア。
スノーボードのハーフパイプをメインにしている彼女は1年ぶりのサーフィンの感覚を戻すために2週間前に来日してメイソン・ホーと一緒に静波サーフスタジアムで連日トレーニングを重ねていたそうだ。
カリフォルニアのマディ・スタントン、ハワイのスカイ・スイットの4名がレディバーズのファイナルに進み、日本の伊波優月は惜しくもファイナル進出を逃した。

ファイナルは朝に会場を目覚めさせたタヒチのキアラ・グールドがフロントサイドストレートエアで38点を出して優勝。
2位は僅差でパティ・ジョウ、3位が31点のマディ・スタントン、1点差でスカイ・スイットが4位になった。

ボトルロケッツ

via Stab High instagram

今回、YETIの協力により設けられた15歳以下男子のボトルロケッツは日本の岡野漣が完璧なバックサイドエアリバースで40点を獲得。
マリブ在住のライジ・マスダがバックハンドのインディストレートで39点を出して二人がファイナル進出を果たした。
その他、メキシコのU-18ナショナルチャンピオン、15歳のルーカス・キャシティがノーグラブのフォアハンドローテーションで37点、ニュージャージー出身のクルーズ・ディノファがテールハイのバックハンドリバースで30点を出してファイナル進出。

ファイナルはルーカス・キャシティがバックハンドで高さのあるスピンを決めて45点を出して優勝。
5,000USドルの小切手を手に入れた彼は「ヒューイ・ヴォーンが凄いやる気にさせてくれおかげさ」と話していた。

ライジ・マスダはグラブをミスしながらも40点を出して2位、3位は岡野漣。4位はノーメイクだったクルーズ・ディノファ。

プロクラス

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プロクラスではエイトン・オズボーンがある意味エアーの正統派でもあるバックハンドエアリバースを完璧に近い形でメイクして43点を獲得してトップでファイナル進出。

その他、バックサイドインディエアリバースを決めて34点を出したジェイコブ・ゼケリー、 バックサイドミュートエアリバースで33点を出したアルビー・レイヤー、ロデオクラウンで31点を出したマット・メオラがファイナルに進んだ。

初日に柔道エアーをメイクしてトップだったメイソン・ホーはクリストエアをミスしてしまい、バックフリップをメイクしたハワイのルーク・スワンソンはバックサイドジュードとフロントサイドエアリバースを決めたが、僅かな差でファイナル進出を逃した。
グラブレールのフルローテーションを成功させたフロリダのラスタ・ロブも初日の主役になっただけで、最終日は落ちてしまった。

最後に行われたプロクラスのファイナル。
相変わらずライトの波には良くない風が吹いており、その波を使うかどうかなどのフォーマットが確定しないまま始まった。

4名のファーストライドは観客を盛り上げるのには十分だったが、着地まで成功はできず。
そんな中、エイトン・オズボーンがバックサイドステイルフィッシュのフルローテーションという大技をメイク。
アルビー・レイヤーもロデオに近いバックサイドリバースを決め、ジェイコブ・ゼケリーもエアリバースをメイクしていた。

レギュラーでのライディング終了後、2本のボーナスウェーブが追加されることになった。

ここで最後に爆発したのはエイトン・オズボーン。
昨年のパイプマスターズ以来、怪我で海に入れず、復帰したばかりだった彼は失敗を恐れずにバックサイドステイルフィッシュのローテーションを試みるが、着地に失敗。この大技は過去に一回したクリーンにメイクしていなく、静波サーフスタジアムでトライした時も全て失敗していたそうだ。
しかし、エイトンは最後の順番で再びこの技に挑戦して見事に成功、46点を出してプロクラスを制した。

「頭がクラクラするよ。ありがとうみんな!スタブ、モンスターエナジー、この波。5ヶ月前に肩の手術をしたんだけど、最後の波で失敗して炎症を起こしているかもしれない。でも、大丈夫だと思ってサーフィンを続けたんだ。明日は超痛いだろうけど、そんなの気にしないよ」

モンスターエアー

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イベントのスポンサー、モンスターエナジーによる特別賞「Monster Air」はメイン・ホーが獲得。
10,000USドルを手に入れた。
レディバーズ優勝のキアラ・グールドには5,000USドルの他にベストコンボ賞で2,000USドルが加算された。

(空海)

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