CTのステップとなるチャレンジャー・シリーズ、通称CSの第3戦『Ballito Pro』が現地時間7月8日に終了!
世界中から集まった猛者の頂点に立ったのはアメリカのベラ・ケンワーズィ、ブラジルの イアン・ゴーベイア。
CSでは初となるQF進出で5位に入った日本の大原洋人はイベント終了後のランキングでもクオリファイ圏内を維持して次はQS時代に優勝経験があるカリフォルニアのハンティントンビーチに向かう。
カリフォルニアの17歳がCS初優勝
前日のオンショアとは一転、クリーンなグッドコンディションに恵まれたファイナルデイ。
ウィメンズサイドはカリフォルニアの17歳、ベラ・ケンワーズィとCT入り目前でパリ五輪のフランス代表でもあるヴァヒネ・フィエロがファイナルに残り、6ポイントを2本まとめたベラがトータル12.50でCS初優勝を決めた。
「最高に嬉しいわ。こんな結果になるとは思っていなかった。US Openは家からも近いし、この勢いが続けば良いわね。ヒートを見てくれたみんな、ホームのみんな。特に母に感謝するわ」
CS2年目のベラはすでに最初の年で3位に入るなど良い結果を重ねてきた逸材。2年目は第2戦のノースナラビーンで5位に入り、今回の優勝でクオリファイ圏内の4位に浮上している。
2位のヴァヒネもクオリファイ圏内の5位に入っており、気持ちを高めた状態でパリ五輪に挑むことになる。
今年のCTタヒチ戦でワイルドカードながら優勝した彼女は金メダル候補の筆頭。
ヴァヒネ・フィエロの名前をぜひ覚えておいて欲しい。
「バリートでの滞在はいつも気分が良いわ。とても楽しい1週間だった。タヒチで優勝した後、本来の自分のやるべきことに戻り、違うコンディションに集中して取り組みたかったので、今回の結果には誇りを持っている。ベラのCS初優勝を心から祝福したい。私もトロフィーを手にすることができて、とても嬉しいわ」
CT返り咲きを固めたイアン・ゴーベイア
CTでもブラジリアンの強さが際立っている最近。
CSでもここにきてブラジリアンが活躍しており、上位を占めている。
南アフリカでは元CT選手のイアン・ゴーベイアがカリフォルニアのロングビーチ出身のノーラン・ラポザとファイナルでエアー合戦を繰り広げ、大きなローテーションとストレートエアーでスコアを重ねてCS初優勝。更にオーストラリアレッグでの2大会連続5位という好結果が結び付き、遂にランキングトップに立った。
残り3戦、ポイントから考えると2018年以来のCT返り咲きを固めたと言えるだろう。
「最高だね。これまでのキャリアで最大の勝利だよ。今この瞬間にそれが実現したことをとても嬉しく思う。これまでの道のりは本当に波乱万丈だった。自分のためというよりも、家族やチーム、サポートしてくれる全ての人々のためにやったことなので、本当に嬉しい。シーズン後半もトップでクオリファイを果たしたいね」
父親のファビオ・ゴーベイアと同じ情熱的なサーファー、イアン。
エアーだけではなく、バレルも得意とするため、CTに戻っても楽しませてくれそう。
次のCS第4戦は8月6日〜11日にカリフォルニアのハンティントンビーチで開催される『Lexus US Open of Surfing』
CS第3戦『Ballito Pro』結果
1位 イアン・ゴーベイア(BRA)
2位 ノーラン・ラポザ(USA)
3位 エドガルド・グロッジア(BRA)、ウィンター・ヴィンセント(AUS)
5位 西慶司郎(JPN)、大原洋人(JPN)、ジャクソン・バンチ(HAW)、ジャスティン・ベクレ(FRA)
ウィメンズ
1位 ベラ・ケンワーズィ(USA)
2位 ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
3位 ソフィア・メディナ(BRA)、テッサ・ティッセン(FRA)
5位 イザベラ・ニコルズ(AUS)、エリー・ハリソン(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ナディア・エロスタルベ(EUK)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)