パリ五輪に出場する男子24名、女子24名の内、最年少となる15歳のスーチー・ヤン。
サーフィン競技で中国初となる彼女がタヒチのチョープーの波でどんなサーフィンを見せてくれるのか?
それはサーフィンがオリンピック競技となったことで急速に発達している中国のサーフィンシーンにも大きな影響を与えることだろう。
ヤンの成功は、中国の若いサーファーたちに夢を追いかける勇気を与え、国内でサーフィンの人気をさらに高めることが期待されている。
また、彼女のパフォーマンスが世界中のサーフィンコミュニティに中国の実力を知らしめ、新たなライバル国としての地位を確立する可能性を秘めている。
今後のオリンピックや国際大会で、中国のサーファーたちがどのように進化し、成長していくのか注目されている今。
中国というお国柄、情報が少ない「スーチー・ヤン」の今分かるだけのプロフィールをお伝えしよう!
スーチー・ヤン(CHN)
Yang Siqi
身長、体重、生年月日は不明。
中国の四川省、西昌市生まれ。農家で内陸育ちの彼女が海を始めて見たのは9歳の時だそうだ。
レスリングのコーチをしていた叔父にセイリングを勧められ、海南省の省都でもある海口市に移住。セイリングチームに入った。
その後、サーフィンがオリンピック種目になり、2018年に中国がナショナルチームを設立。サーフィンに転向して2年目の2019年には10歳でISAのワールドジュニアに中国代表として出場を果たした。
つまり、サーフィンを始めて僅か2年で中国代表になる才能を持っていたのだ。
コロナ禍を経て2022年にはカリフォルニアのハンティントンビーチで開催されたISAのWSGに13歳で出場して29位。
2023年は31位。
そして、2024年はR2でタイラー・ライトを含むヒートで1位となり、結果13位でアジア枠を14歳で手に入れた。
アジア女子は松田詩野とスーチーの二人のみと言えば、素晴らしい偉業を成し遂げたことが分かるだろう。
中国は五輪競技に採用されてから、サーフィンとスケートに対しての投資を強化している。
河南省にウェーブプールを設立するなど、他国とは比べものにならないくらい国家予算をかけていると言われ、トレーニングもサーフィンだけではなく、フィジカル、映像を使った分析など多岐にわたって行われている。
また、日本のISAチームや東京五輪でコーチを務めていた南アフリカのウェイド・シャープが中国のコーチに就任しており、現在の強い日本を育てるように中国のサーファーをサポートしている。
ウェイド曰く、彼女には素晴らしい未来がある。
中国チームも数年後には上位に食い込んでくるだろうと話している。
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