インドネシアのサーフエリアの中でも、特に日本からのアクセスが容易と言えるウエストジャワ(ジャワ島西部)のチマジャ。
日本人サーファーにとってインドネシアと言うとバリ島が最もポピュラーではあるものの、現在日本からバリ島デンパサールへの直行便はガルーダインドネシア航空による成田発着の1便のみ(本数は週5回)。
一方、チマジャへアクセスする際の拠点となる首都ジャカルタは、東京だけ見ても羽田と成田発着となる直行便がいずれも1日3便ほど飛んでいるのでシンプルに選択肢が広いです。
空港到着後の移動は、バリ島であればクタへの移動は30分以内と圧倒的に近いのですが、ジャカルタからチマジャは道路が空いていれば2時間半ほどとそこまで遠くはないです。
バリ島は経由便利用でのアクセスが多いことを考えれば、結局のところ移動のトータル時間ではチマジャの方が短くなることが多いので利便性が高く、私は2018年に初めて訪れて以来リピートしています。
ただ、先月訪れて感じたのが明らかに混雑してきていると言う点。
チマジャと言うと、ジャカルタで働く日本人サーファーが週末には足繁く通い、日本人サーファーが多いエリアなので日本人サーファーが増加したのかと思いきや違います。
日本人サーファーは週末を問わず一定数いるものの、昔ながらのリピーターのベテランサーファーが大半を占めているので新規で訪れるサーファーは少ない印象。
では、増加しているのはどのエリアのサーファーかと言うとヨーロピアンです。
以前からヨーロピアンサーファーもチマジャを訪れてはいたのですが、人数が増えたのと同時にサーフィンへのモチベーションの高いサーファーが増えていました。
私はチマジャを訪れると、朝一で視界が利くようになる5時40分くらいから海に入り基本的に毎回一番乗りでした。
でしたが、今回は5時40分でもすでに3名先に入っていた事もあり、6時前にはラインナップに10名ほどいて私以外は全員ヨーロピアンということも。
ヨーロピアン増加に加え、アジア人サーファーで言えばかつてはほとんど日本人サーファーでしたが、数年前のニアスでは韓国人サーファーと出会いました。
そして今年のチマジャではインドネシアでのWSLジュニアイベントに出場したと言う中国人のサーファーガールズなんかもいたりと、明らかに時代の移り変わりや世界的なサーファー人口増加を感じています。
おそらくオリンピック、はたまた内陸エリアに誕生したウェイブプールなど、複合的な理由があっての事でしょうが変化の真っ只中を味わうことは面白く、今後5年後10年後の未来はどのようになっているのか楽しみにしたいところです。
(World Surf Movies)
※本コーナーでは、波情報BCM内で公開されているコラムの一部を掲載しています。