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田岡なつみがまずはトップ通過!LT第2戦『Huntington Beach Longboard Classic』開幕!

今年はパリ五輪に合わせて期間をずらしている『Lexus US Open of Surfing』の序盤を飾るビッグイベント、LT第2戦『Huntington Beach Longboard Classic』が現地時間8月3日に開幕してR1が終了した。

なお、CS第4戦はLT第2戦の後、8月6日〜11日がウェイティングピリオドで、大原洋人、西慶司郎、大音凛太、安室丈、伊東李安琉。
都筑有夢路、野中美波、脇田紗良、都築虹帆、松岡亜音が出場予定。

パリ五輪出場の五十嵐カノア、アラン・クリーランド・ジュニア(MEX)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)、サノア・デンプフル=オリン(CAN)や、まだSFに残っているカウリ・ヴァースト(FRA)も出場予定。

パリ五輪が終わっても暑い夏はまだ終わらない。

田岡なつみがR3へ

(初日から好調の田岡なみつ)
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R1は3人ヒートでトップのみがR3に進み、残り2名はR2に回る。
初日は公式2-3ftレンジの不安定なコンディションで進行。

ウィメンズではベルズビーチでの初戦、『Bioglan Bells Beach Longboard Classic』でキャリア最高の結果、2位になった日本の田岡なみつが5ポイントを2本まとめてアヴァロン・ガル(USA)などを抑えてトップ通過を果たしている。

(ソレイユ・エリコ) PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

その他、ベルズでの初戦を制したソレイユ・エリコ(USA)を始め、ソフィア・コーヘーン(HAW)、ホノルア・ブロムフィルド(HAW)、クロエ・コールマン(USA)、メイソン・シューマー(USA)、レイチェル・ティリー(USA)、アリス・レモーン(FRA)がR3進出を決めている。

昨年、地元マリブで3度目のワールドタイトルを手に入れたソレイユは、「ヒートの前にしばらく波を観察し、良い流れに乗るためのスポットを選んだの。USオープンで勝つことができたら素晴らしいわ。この大会はとても歴史があり、多くのワールドチャンピオンが勝利を収めている。間違いなく私の勝利したいリストに入っている。家の近くで友達や家族がここにいるのはとても良いことよ」とコメントを残している。

ホノルアの圧倒的なパフォーマンス

(ホノルア・ブロムフィルド)
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ハイエストスコアはシングル、トータル共にホノルアで、7.83と15.00。
ホノルアはハンティントンビーチを得意としており、2022年、2023年と2年連続で2位になっている。

「今日は海の状態が大分良くなっていてありがたいわ。みんな素晴らしいパフォーマンスをしているので、何が起こるか分からない。大好きなハンティントンに戻れて嬉しいわ。いつもここで上手くやりたいと思っているの。一つ一つのヒートを大切にして、最善を尽くしたい」

ハイエストヒートスコアはテイラー・ジェンセン

(テイラー・ジェンセン)
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メンズはベルズ戦を制したテイラー・ジェンセン(USA)、ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル(PHL)、ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)、カニエラ・スチュワート(HAW)、デクラン・ワイトン(AUS)、ケヴィン・スカヴァーナ(USA)がハイスコアを出してラウンドアップ。
その他、リッチー・クレイヴィー(USA)、コール・ロビン(USA)がR3進出を決めている。

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南アフリカのサム・クリスチャンソン、ワイルドカードのカイマナ・タカヤマを相手に8.10を含むトータル15.67のハイエストヒートスコアで勝利したテイラーは、「ここハンティントンは本当に快適で、20年以上も大会に参加しているよ。自分のベッドで寝て、車でここに来るんだ。今朝は運が良く、何本かピアボウルのライトに乗れたおかげで通過できたよ。最初のヒートの緊張が消えたので、良い波に乗りたいね。リーダーボードの上位でファイナル8に残り、最高のチャンスを得たい。それにはまだ沢山サーフィンしないとね」と話した。

ハイエストスコアはJr

(ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル) PHOTO: © WSL/Pat Nolan

テイラーのスコアを上回る8.43を出したのはフィピンのJrことロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル。
ツアー2年目のJrはルーキーイヤーでファイナル8進出を果たし、メンズではアジアの星になった。

「ハイスコアを出せて気分が良いね。次のヒートでは更に良いスコアを目指している。次のラウンドでも集中力を保ち、波がどこから来るのかを観察し続けるよ。ビーチでのサポートは素晴らしく、海から上がるとファンが声援を送ってくれる。それはとても特別なことさ」

カリフォルニアのワイルドカードが初日を揺るがす

(コール・ロビン) PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

初日はサンタバーバラ出身のコール・ロビンズがワイルドカードとして印象的なサーフィンで勝利。33歳、ベテランのコールは8.00を含むトータル15.17で日本の浜瀬海、2023年のワールドチャンピオン、ハワイのカイ・サラスを抑えてR3進出を決めたのだ。

「良い波だったね。WSLがカリフォルニアで最も歴史のあるイベントでワイルドカードをくれたことに本当に興奮しているよ。本当に楽しい波だった。30分のヒートで多くの波をキャッチできた。ここ数日間、ピアボウルでサーフィンしていて、16歳の時に初めてUSオープンのファイナルに進出したことを思い出したよ。『ピアで生き、ピアで死ぬ』(笑)ここには沢山の良い思い出があり、ビーチの観客の熱狂がこのUSオープンを特別なものにしている」

2022年からLTを回る同じカリフォルニアのリッチー・クレイヴィーも強豪のベン・スキナー(GBR)、ルーキーのチェイス・ライダー(USA)を敗者復活戦送りにした。

PHOTO: © WSL/Pat Nolan
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なお、日本の浜瀬海、井上鷹は共にR2に回り、井上鷹はカリフォルニア・カールスバッド出身の19歳、ジャック・バン・ワゴナーと対戦。
浜瀬海はNYのモントーク出身の18歳、チェイス・リーダーと対戦する。

ネクストコールは現地時間8月4日の朝7時で、35分後(日本時間8月4日23時35分)にスタート予定。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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