オリンピック競技の中でも最も自然に密接で競技スケジュールが変わりやすいサーフィン競技。
東京五輪の時は台風スウェルを最大限に使用するために4日間の日程が3日間に変更された。
逆にタヒチ・チョープーでのパリ五輪は本来の競技である7月27日からの4日間で終わらず、予備日の最終日である現地時間8月5日(日本時間8月6日)まで延長することが決定した。
延長に次ぐ延長の繰り返しだが、これは現地時間8月5日が最も良い波が期待できるという裏付けでもある。
昨日までのコールでは日本時間8月3日が最終日になる予定で、これは現地時間8月6日からカリフォルニアで始まるCS第4戦『Lexus US Open of Surfing』も考慮しての判断だったと予想される。
CS第4戦『Lexus US Open of Surfing』には、パリ五輪出場の五十嵐カノア、アラン・クリーランド・ジュニア(MEX)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)、サノア・デンプフル=オリン(CAN)や、まだSFに残っているカウリ・ヴァースト(FRA)も出場予定のため、移動時間を考えるとパリ五輪を早く終えるのが選手の負担も軽くなる。
しかし、何よりもオリンピックのメダルを賭けての戦いを優先させたのだ。
ちなみに、すでにカノアは両親と共にカリフォルニアに戻り、気持ちも入れ替えているようだ。
最終日の波予報
チョープーの理想的なウネリは南西。
風は北東がオフショアとなる。
チョープーらしいスラブ波となった大会3日目終了後に通過したストームの影響は現在全くなくなり、サイド気味となる南東風が吹き続いている。
大会4日目の不安定なコンディションもこの風の影響が大きい。
この風が改善し出すのが現地時間8月5日で最終日が予定されている6日にかけてオフショアとなる北東風に変わる見込み。
更に新しい南西よりののウネリが強まる傾向となり、5日よりも6日の方がサイズがある予想だ。
パリ五輪自体の日程は8月11日までなので、もし、予備日が増やせるならば更に数日待った方がメダルマッチにふさわしいエキサイティングな波になる確率が高くなるとされているが、規制が厳しいオリンピックでそれはないだろう。
最終日は日本時間8月6日2:00スタートが濃厚。
早朝にはサーフィン競技2度目のメダリストが決定しているだろう。
ISAパリ2024公式サイト:https://isasurf.org/event/paris-2024/
(空海)
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