(このエアーで決めた伊東李安琉) PHOTO: © WSL/Pat Nolan

CS第4戦『Lexus US Open of Surfing』都筑有夢路&伊東李安琉がベスト16入り!

カリフォルニアのハンティントンビーチで開催中の真夏の祭典、CS第4戦『Lexus US Open of Surfing』

週末のファイナルデイに向けて徐々に選手が絞られており、現地時間8月9日にRound of 32が終了してベスト16が決定!
この日は公式5-7ftレンジのクリーンなコンディションからスタートして日中は風の影響が強まる傾向となっていた。

都筑有夢路&伊東李安琉がベスト16入り

(都筑有夢路) PHOTO: © WSL/Emma Sharon

2024年のCSは開幕戦で大原洋人が9位。南アフリカでの第3戦で西慶司郎が3位。
大原洋人がクオリファイ圏内に入るなど日本人選手がまずまずの結果を出しているが、ハンティントンビーチでも二人が活躍中。

まず、都筑有夢路はRound of 32の最終ヒートでイザベラ・ニコルス(AUS)、メイシー・キャラハン(AUS)、ゾーイ・ベネデット(USA)とのクロスゲームを制して2位で2022年以来のRound of 16進出を決めている。

Round of 16はCS第3戦『Ballito Pro』で優勝した17歳のベラ・ケンオアリー(USA)とのカードになる。

Image: WSL(YouTube)

メンズサイドでは今年がCS初挑戦となる21歳の伊東李安琉がイアン・ゴーベイア&ジャドソン・アンドレと二人の強豪ブラジリアンなどを相手にセットの一番サイズがある波、ピアに向かってのレフトにテイクオフ。スピードを出してほぼフルローテーションとなるエアーリバースをメイクして1マニューバーで8.33を出してトータル13.06で圧勝した。
更にこの一本は「WAVE OF THE DAY」に選ばれている。

「良い気分です。ナーバスになりましたが、大丈夫でした。凄いエアーを決めることができました。あの波は良かったです。また、勝っていきます。ありがとうございます」

Round of 64でもジョアオ・チアンカ&サミュエル・プーポと二人の強豪ブラジリアンを抑えて1位通過を果たしていた伊東李安琉。
次も強豪ブラジリアンのミゲル・プーポとの対戦。エアーが勝敗の鍵を握ると予想される。

なお、脇田紗良、都築虹帆、松岡亜音はRound of 32で敗退している。

(伊東李安琉) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(脇田紗良) PHOTO: © WSL/Emma Sharon
(脇田紗良) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(脇田紗良) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(都築虹帆) PHOTO: © WSL/Emma Sharon
(都築虹帆) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(都築虹帆) PHOTO: © WSL/Pat Nolan
(松岡亜音) PHOTO: © WSL/Pat Nolan

イアン・ゴーベイアがクオリファイを確定

(イアン・ゴーベイア) PHOTO: © WSL/Emma Sharon

2024年のCSは全6戦。
今イベントの後、ポルトガル、ブラジルと続くが、開幕から2戦続けて5位、南アフリカでの第3戦で優勝したブラジルのイアン・ゴーベイアがベスト16入りを決めた時点で早くもクオリファイを確定させた。
2017年、2018年と2年間CT経験があるイアンは脱落後も返り咲きを目指して6年間戦い続けてきた。

「もう声が出ないくらい嬉しいよ。家族や自分のサーフィンとキャリアを信じ続けてくれたスポンサーに本当に感謝する。6年間はとても長かったし、今年の初めにはこれが最後のチャンスだと思っていた。そろそろ別のことをやる時期かなとも考えたけれど、CSの出場枠があったので、このチャンスを逃すわけにはいかなかった。家族やスポンサー、チームにこの結果を提供できて、とても興奮している」

17歳のベラ・ケンオアリーの躍進

(ベラ・ケンオアリー) PHOTO: © WSL/Pat Nolan

次に都筑有夢路とマンオンマンで対戦する17歳のベラ・ケンオアリーはアリッサ・スペンサーと共に地元カリフォルニアでハイスコアを出してRound of 16進出を決めた。
CSランキングは4位。ウィメンズは5位までがクオリファイのラインのためにまだ安心はできないが、今日の結果によって一歩近づいたことになる。

「今はそれほど緊張していないの。各ヒートでベストを尽くして、結果を見守りたいと思っている。新しいお気に入りのボードは、どんなコンディションでもよく動いてくれるのよ。ここでの競技が大好きで、コンディションに対してもある程度の予想はしていた。今後も楽しみよ」

その他、ウィメンズサイドはイザベラ・ニコルス(AUS)、エリン・ブルックス(CAN)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、パリ五輪で松田詩野を倒したナディア・エロスタルベ(EUK)、ルアーナ・シルヴァ(BRA)、ブロンテ・マコーレー(AUS)とヴァヒネ・フィエロ(FRA)を除く上位陣が全てラウンドアップ。
ミッドシーズンカットでCS落ちしたレイキー・ピーターソン(USA)、パリ五輪に出場していたポルトガルのヨランダ・ホプキンスなどがベスト16入り。

コロヘが初のUS Open制覇に向けて奮闘

(コロへ・アンディーノ)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

2023年のミッドシーズンカットでCS落ちとなったサンクレメンテ出身のコロへ・アンディーノも返り咲きを目指している一人。
US Openはそのタイトルに重みがあり、CT時代から毎年チャレンジしているが、2011年に3位、2013年に2位とあと一歩で優勝を逃している。

Round of 32では最後の波でエアーをメイクして6.67を出して逆転に成功。ハワイのジャクソン・バンチ、ブラジルのアレホ・ムニーズ、ベンチュラのディミトリ・プーロスを倒してトップ通過を果たしている。

(最後にエアーで逆転に成功したコロヘ)
PHOTO: © WSL/Emma Sharon

「アレホ、ジャクソン、ディミトリが素晴らしいサーフィンをしていて、かなり厳しいヒートになると分かっていたので、最後のチャンスをものにした時は凄い興奮したね。今日は時間が経つに連れてコンディションが悪化している。残り2分でアレホが自分をマークするのが見えたんだ。あのライトの波が入った時、風が良いか悪いか判断できないまま、思い切って飛んだのさ。この4年間、様々な感情が入り混じっているけど、このヒートを勝ち抜けたことは本当に大きな意味がある」

その他、CS上位陣ではジョージ・ピッター(AUS)、マイケル・ロドリゲス(BRA)、ミゲル・プーポ(BRA)がラウンドアップ。
ミッドシーズンカットでCS落ちしたイアン・ジャンティ(HAW)、カイオ・イベリ(BRA)、カリフォルニア勢ではクロスビー・コラピント、ジェット・シリング。
パリ五輪に出場していたメキシコのアラン・クリーランドなどがベスト16入りを決めている。

(パリ五輪で活躍していたアラン・クリーランド)
PHOTO: © WSL/Emma Sharon

Lexus US Open of Surfing Men’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Jarvis Earle (AUS) vs. Ian Gouveia (BRA)
HEAT 2: Riaru Ito (JPN) vs. Miguel Pupo (BRA)
HEAT 3: Alan Cleland (MEX) vs. Michael Rodrigues (BRA)
HEAT 4: Ian Gentil (HAW) vs. Crosby Colapinto (USA)
HEAT 5: Caio Ibelli (BRA) vs. George Pittar (AUS)
HEAT 6: Dakoda Walters (AUS) vs. Marco Mignot (FRA)
HEAT 7: Kolohe Andino (USA) vs. Morgan Cibilic (AUS)
HEAT 8: Jett Schilling (USA) vs. Jackson Bunch (HAW)
 
Lexus US Open of Surfing Women’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Ellie Harrison (AUS) vs. Luana Silva (BRA)
HEAT 2: Nadia Erostarbe (EUK) vs. Kirra Pinkerton (USA)
HEAT 3: Tessa Thyssen (FRA) vs. Sophia Medina (BRA)
HEAT 4: Erin Brooks (CAN) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
HEAT 5: Lakey Peterson (USA) vs. Bronte Macaulay (AUS)
HEAT 6: Keala Tomoda-Bannert (HAW) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 7: Bella Kenworthy (USA) vs. Amuro Tsuzuki (JPN)
HEAT 8: Isabella Nichols (AUS) vs. Alyssa Spencer (USA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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