女性だけを対象にしたサーフィンと移住を体験できるツアーが、静岡県牧之原市で開催される。牧之原市での暮らしに触れながら、静波海岸と日本初の本格ウェーブプール「静波サーフスタジアム」の両方でサーフィンできるのが最大の魅力だ。
女性にターゲットを絞ったサーフィン移住企画は全国初とみられる。その狙いとは?
10、11月の週末に1泊2日
移住体験ツアーは週末に1泊2日で実施。1回目は10月5、6日、2回目は11月9、10日で、各10人ずつの参加を見込む。参加要件は静岡県外在住の18~50歳の女性だ。
土曜の午後に牧之原市に集合し、市の移住支援策についてレクチャーを受ける。宿泊施設となる市内のホテルにチェックインしたら、早速、静波海岸で2時間ほどサーフィンを体験。
海周辺で思い思いに過ごした後は、夕食に向けて、市内のスーパーに買い出しへ出かける。女性にとって地元スーパーの品揃えは気になるところ。実生活をイメージする一助となりそうだ。夜は地元食材を使ったBBQを満喫しながら、先輩移住者らと交流する。
翌日曜は朝7時からビーチヨガ。そして、静波サーフスタジアムでサーフィン体験する。波は初心者にも優しい腰サイズの予定という。お好みの場所で昼食を取ったら、市内の主要施設や果樹園、サーフスポットを巡り、午後4時、ツアーを振り返り、解散となる。
参加費はウェーブプール込みで3,000円!
参加費は、宿泊費に朝食、BBQ、静波サーフスタジアムのチケット代を合わせて、わずか3,000円! 破格の安さだ。
サーフボードやウェットスーツのレンタル料も無料。参加者はサーフィン未経験から初心者までを想定しており、これからサーフィンを始めたい人、テイクオフに自信がない人、昔サーフィンしていて再開したい人、なども安心して参加できる。
「日本一女性にやさしいまち」
女性限定のサーフィン移住体験について、牧之原市都市住宅課の池田拓人さんは「サーフィン関連の移住体験では聞いたことがない」と話す。
参加者を女性に絞った理由については「静波海岸は比較的穏やかな波である上、流れなどがないウェーブプールがあるため、牧之原市には女性や初心者がサーフィンを始めやすい唯一無二の環境がある」と説明。また、同市は「日本一女性にやさしいまち」を標榜し、女性の起業を支援する取り組みなどにも力を入れているという背景がある。
破格の参加費が実現したのは、公益財団法人「地域社会振興財団」の「人生100年時代づくり・地域創生ソフト事業交付金」を申請できたからだという。「男女ともに人口流出をしている現状がある」と、池田さんが話すように、移住施策の推進で市の活性化を図る狙いがある。
池田さんは「静波ウェーブプールは通常、1時間8,800円なので、かなりお得なツアーです。ウェーブプール側も女性の利用客の増加につなげたいとのお考えがあり、協力してもらえた」と、アピールする。
海外からも申し込み
全2回の定員計20人のうち、海がない山梨や長野県、首都圏や関西圏、海外からも15人ほどの申し込みがあるという。締め切りは9月17日。応募者多数の場合は抽選で決定する。
問い合わせは、牧之原市都市住宅課(0548-53-2633)へ。
【牧之原市移住・定住サイト】
https://www.city.makinohara.shizuoka.jp/site/makinohara-life/54258.html
※写真はすべて牧之原市提供
(沢田千秋)