大洗、茅ヶ崎、千倉の全3戦によるランキングの男子トップ24、女子トップ12による志田下でのグランドファイナルでチャンピオンが決まるS.LEAGUEロングボード。
9月15日〜16日に第2戦『クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ』が茅ヶ崎パークで開催された。
なお、S.LEAGUEは年をまたぐため、第3戦の千倉は2025年3月中旬で調整中。
グランドファイナルは2025年4月に行われる。
オンショアスモールの初日
初日はスモールコンディションに加え、前線の影響などでオンショア。
ダブルバンクを利用して男女共にベスト16が決定。
男子はR5から登場したトップシードの浜瀬海を始め、MSAクラシックことマリブクラシックノーズマスターで優勝した秋本祥平。ローカルの鈴木剛。2刀流1年目の森下波瑠。大洗で2位になった田岡遼平。森大騎、高貫佑麻、尾頭信弘、中山祐樹、小熊海ノ介、石井乃亜、武川慎、堀井哲、森大騎などがQF進出を決めた。
ハイエストは高貫佑麻の8.67。
オンショアの難しい波でソウルアーチを決めた浜瀬海もスコアを伸ばしていた。
女子は初戦をエントリーミスで逃した菅谷裕美、NSAシードの田村聡美、宮崎友祈子、デビュー戦となった14歳の原田來愛。大池裕美子、小林恵理子などがQFへ。
ハイエストは菅谷裕美の8.00。
女子はQFからトップシードが入り、田岡なつみ、吉川広夏などが登場する。
完璧な波に恵まれた最終日
最終日は前日のオンショアがおさまり、コシ〜ハラサイズのクリーンなコンディション。
地形も良く、ライト・レフト共にロングボードには完璧な波に恵まれた。
SFでハング5からハング10に繋げる長いノーズライドで10ポイントを出した浜瀬海を始め、ハイスコア続出の見応えある戦いが繰り広げられていた。
男子ファイナリストは浜瀬海、秋本祥平、堀井哲、森大騎。
序盤にフロントサイドのノーズライド、ソウルアーチまで決めた浜瀬海が8.17、バックサイドで7.80と早々とハイスコアを揃えて他選手をニード8.00以上に追い込み、主導権を握る。中でも森大騎は残り10分まで1.13の1本のみだった。
終了間際、秋本祥平がフロントサイドで長いノーズライドを決めて8.27を出してニード7.70まで追い上げるが、プライオリティを持っていた浜瀬海が執拗に秋本祥平をマークして波に乗らせず、タイムアップ。
浜瀬海が茅ヶ崎戦で5連覇を達成、大洗での開幕戦に続き2連覇を決めてトップを固め、賞金50万円を獲得した。
女子はまずNSAシードの田村聡美、宮崎友祈子がSF進出を決めて公認プロ資格を獲得。
ファイナリストは田岡なつみ、吉川広夏、菅谷裕美、市川梨花。
男子同様に序盤に先行したのはLT選手でもある田岡なつみ。
8.67と8.20を出してトータル16.87。最大のライバル、吉川広夏も8.00を返すが、バックアップを揃えられず…。
初日のハイエストスコアを出すなどSFまでは勢いがあった菅谷裕美もファイナルでは出遅れてしまい、最後に出した7.23も時すでに遅し。
市川梨花は5ポイント止まりで、田岡なつみが大洗に続いての2連覇を達成し、賞金15万円を手に入れた。
田岡なつみはMSAクラシック出場でカリフォルニア滞在中に足を負傷。テーピングを巻いての参加だったが、SFではバックサイドの長いノーズライドを決め、女子のハイエストスコアとなる9.50とトータルスコアでも18.00と圧倒的な強さを見せていた。
LTでも今年は絶好調で開幕戦で2位、第2戦で3位。ランキング3位で次の『Abu Dhabi Longboard Classic』に挑む。
ルーキーの洗礼を受けている浜瀬海も実力は世界レベルなので、何かのきっかけがあれば上位に入る可能性は十分にある。
『Abu Dhabi Longboard Classic』は9月27日〜29日に開催。
ケリー・スレーターのウェーブプール、「サーフランチ」のシステムを使用した初の商業施設「Surf Abu Dhabi」のお披露目となる記念すべきイベント。
ライブ中継も配信予定なので、要チェック！
次のS.LEAGUEのイベントはショートボードとマスターズ第2戦。
10月17日〜20日(予備日21日)に伊豆の多々戸で開催される。
『クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ』結果
1位 浜瀬海
2位 秋本祥平
3位 堀井哲
4位 森大騎
女子
1位 田岡なつみ
2位 吉川広夏
3位 菅谷裕美
4位 市川梨花
S.LEAGUE公式サイト
https://sleague.jp/
S.LEAGUE公式Instagram
https://www.instagram.com/s.leagueofficial/
(空海)
